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MMWR抄訳

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2014/02/21Vol. 63 / No. 7

MMWR63(7):143-147
Influenza-Associated Intensive-Care Unit Admissions and Deaths — California, September 29, 2013–January 18, 2014

インフルエンザに関連した集中治療室への入院と死亡 ― カリフォルニア州、2013年9月29日~2014年1月18日

カリフォルニア州公衆衛生局(CDPH)は、65歳未満のカリフォルニア州居住者間の重症のインフルエンザ疾患に関する調査を実施した。重症症例は集中治療室(ICU)への入院または死亡とし、CDPHへICU入院症例は自発的に報告され、死亡症例は届出義務があった。2013~2014年のインフルエンザシーズンの2013年9月29日~2014年1月18日までに報告された症例について、疫学的、臨床検査的、臨床的特性について分析した。ICU入院および死亡症例は、61のカリフォルニア州の地域保健管轄区の41区(67%)から405例(ICU入院:311例、死亡:94例)が報告され、2009年のインフルエンザA(H1N1)pdm09(pH1N1)ウイルスによる大流行以来、どのシーズンよりも多かった。405例のうち、41~64歳の成人間では死亡数:72例(77%)、ICU入院数:195例(63%)で、40歳以下と比べ死亡およびICU入院のリスクがそれぞれ6倍および3.8倍上昇した。18歳未満の小児間では、死亡数:3例、ICU入院数:36例であった。死亡した94例全例でインフルエンザAウイルスに関連し、サブタイピングを実施した77例全例でpH1N1ウイルスが検出された。ICU症例では、Aウイルス陽性:303例(97%)のうち、サブタイピングを実施した165例全例でpH1N1ウイルスが検出され、Bウイルス陽性は8例(3%)であった。また、死亡症例では迅速インフルエンザ診断キットを24例で使用したが、10例で陰性と診断され、RT-PCR法と比較した偽陰性率は42%であった。死亡した症例のうち医療記録が入手可能であった80例では、74例(93%)でAdvisory Committee on Immunization Practicesにより定義されたインフルエンザを重症化させる共存症が確認され、主に糖尿病(20例)、慢性閉塞性肺疾患(16例)、喘息(11例)、病的肥満(11例)であった。予防接種状態が明らかであった死亡症例(28例)のうち、ワクチンを症状発症の2週間以上前に接種していたのはわずか6例(21%)であった。ノイラミニダーゼ阻害剤は、死亡症例80例中62例(78%)に処方された。症状の発症および抗ウイルス療法の日時が明らかであった死亡症例(47例)のうち、発症から48時間以内にノイラミニダーゼ阻害剤を投与されたのは8例(17%)であった。今回の報告は、インフルエンザ感染が原因のICU入院および死亡を予防するために、以前として予防接種が重要であることを示している。また、迅速診断テストの結果が陰性であっても、インフルエンザ合併症に対して高リスクの入院患者にインフルエンザウイルス感染が疑われた時は、経験的抗ウイルス治療を早急に開始すべきである。

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