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MMWR抄訳

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2014/01/31Vol. 63 / No. 4

MMWR63(4):77-80
Strengthening Global Health Security Capacity — Vietnam Demonstration Project, 2013

世界健康安全保障能力の強化―ベトナム実証プロジェクト、2013年

ベトナムは重症急性呼吸器症候群(SARS)やA型インフルエンザ (H5N1)ウイルスの人への感染といった世界健康安全保障(GHS)上の問題に対応してきた。近年では、全世界で中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)やA型インフルエンザA(H7N9) ウイルスといった新たな公衆衛生上の脅威に対応する能力の強化が必要である。改正国際保健規則(IHR2005)に準拠するため、2013年3~9月の間、CDCとベトナム保健省(MoH)はGHS実証プロジェクトを実施した。強化項目は以下の3項目である: 1) MoH内に公衆衛生危機管理トレーニングを受けた専門家による緊急対策本部(EOC)の設置、2)主要国際重要疾病の診断能力強化を含む国内検査室システムの向上、3)リアルタイム報告を可能とする緊急情報システムの構築。EOCをMoH内に設置し、CDCの協力のもと、ベトナムの法規制に準拠した緊急行動ハンドブックを作成した。国内、CDC本部およびWHO西太平洋地域局のEOCにてMoHの専門家を対象に緊急行動トレーニングを行った。検査室の強化はハノイ市のNational Institute of Hygiene and Epidemiology(NIHE)およびホーチミン市パスツール研究所(PI-HCMC)を対象に実施した。2研究所のスタッフはWHOおよびCDC公認のA型インフルエンザ(H7N9)ウイルス検出リアルタイム逆転写PCR(rRT-PCR)法のトレーニングを受け、エンテロウイルス71の検出と7種類の呼吸器病原体を検出するマルチプレックスPCRが可能となった。また、ISO 15189に準拠する管理システムの評価を行った。NIHEとPI-HCMCの強化に加え、検体輸送、検査、報告、追跡ネットワークの強化のため全国検査室システムのマッピングを行った。情報システムの強化はMoHのインターネット疾病サーベイランスシステムを基本にCDCのEpi Infoツールを導入し、MoHにリアルタイムにデータが報告されるようにした。プロジェクト終了時に演習を行い、成果を検証した。検査室の演習ではNIHEおよびPI-HCMCともにrRT-PCR法にて正確に全病原体を48時間以内に検出し、IHRの報告基準を満たしていた。CDCおよびアメリカ国防省国防脅威削減局の協力のもとにMoHの複数のグループ、農業および地域開発省および国際協力パートナーを含む演習を行い、緊急行動機能の確立および公衆衛生緊急情報システムの強化が実証された。

References

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