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MMWR抄訳

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2008/12/19Vol. 57 / No. 50

MMWR57(50):1355-1358
Respiratory Syncytial Virus Activity - United States, July 2007-December 2008

呼吸器多核体ウイルス活性-アメリカ、2007年7月~2008年12月

呼吸器多核体ウイルス(RSV)は1歳未満の乳児における気管支炎や肺炎の主な起因菌であり、高齢者においても呼吸器疾患を引き起こす。RSVは密な接触、飛沫感染および媒介物によりヒトからヒトへ感染し、アメリカでは毎年75,000~125,000例の1歳未満の乳児がRSVにより入院しており、未熟児、易感染性呼吸器、心および免疫性疾患例ではリスクが高い。また、RSV発症率は季節性があり、温帯気候地域では秋、冬、春に発症するが、地域や年により変動する。今回、CDCはNational Respiratory and Enteric Virus Surveillance System(NREVSS)より、アメリカにおけるRSVの時間的および地理的発生傾向を2007年7月7日の週から2008年6月28日の週および今季初期5ヶ月(2008年7月5日の週から12月6日の週)のデータから分析した。対象は抗体検査法、ウイルス培養法またはPCR法によるRSV検査データを報告した636研究室のうち、30週以上または平均10回/週の検査を実施した217研究室(34.0%、44州)のデータであり、フロリダ州および HHS(Health and Human Services)地域別にまとめられた。HHSは10地域に分けられ、各地域の本部都市は地域1:ボストン、2:ニューヨーク、3:フィラデルフィア、 4:アトランタ、5:シカゴ、6:ダラス、7:カンザスシティ、8:デンバー、9:サンフランシスコ、10:シアトルである。この期間の検査数は 369,944検体、うち58,957検体(15.9%)が陽性であった。RSVシーズンの始まりは2007年10月20日の週、終了は2008年3月 15日の週であり、フロリダ州を除外した場合、シーズン開始は11月3日の週であった。HHS 10地域におけるシーズン開始は10月中旬にダラス、ニューヨーク、下旬:アトランタ、11月上旬:フィラデルフィア、中旬:シカゴ、下旬:カンザス、サンフランシスコ、12月上旬:ボストン、シアトル、中旬:デンバーであり、フロリダは7月7日の週であり、シーズンの終了は1月下旬:フロリダ州、2月上旬:ニューヨーク、ダラス、中旬:ボストン、フィラデルフィア、下旬:アトランタ、3月上旬:カンザス、下旬:デンバー、サンフランシスコ、4月上旬:シカゴ、中旬:シアトルであり、期間はボストン(12週間)、フィラデルフィア、カンザス(ともに15週間)にて短く、シカゴ(21週間)、サンフランシスコ、シアトル(ともに19週間)にて長く、フロリダ州では30週間に及んだ。今季初期5ヶ月では10州およびDCの548研究室にて94,180検体が検査され、10,410検体(11.1%)が陽性であった。シーズン開始は10月中旬:アトランタ(フロリダは10月11日の週)、下旬:ダラス、11月中旬:ボストン、ニューヨーク、下旬:フィラデルフィア、サンフランシスコ、シアトル、12月上旬:シカゴであり、12月6日の時点でカンザスシティとデンバーではシーズン開始は報告されていない。

References

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