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MMWR抄訳

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2008/10/24Vol. 57 / No. 42

MMWR57(42):1152-1154
Update: Creutzfeldt-Jakob Disease Associated with Cadaveric Dura Mater Grafts - Japan, 1978-2008

最新情報:死体硬膜移植によるクロイツフェルト-ヤコブ病-日本、1978~2008年

クロイツフェルト-ヤコブ病(CJD)は伝達性海綿状脳症として知られるヒトプリオン病であり、年間の発症率は100万人あたり0.5~2.0である。 1996年、イギリスで新しいヒトプリオン病、異型CJD(vCJD)の発症が確認され、このvCJDはBSE(狂牛病)に感染したウシのプリオンに汚染された食品の摂取により感染すると考えられている。この年、日本でCJDに関する全国調査が行われ、821例が確認された。うち43例は死体硬膜移植を受けており、死体硬膜移植によるCJD症例は2003年までに計97例、その後さらに35例の感染が確認され、計132例(15~80歳、男53女79)となった。移植は全例1978~1993年に行われ、移植の原因は悪性腫瘍60(45%)、脳出血21(16%)、顔面麻痺に対する微小血管減圧術18 (14%)、三叉神経痛7(5%)、頭蓋内動脈瘤9(7%)などであり、発症までの潜伏期間は1.2~24.8年(中央値:12.4、平均値:11.8 年)であった。120例(91%)の移植された硬膜がLyodura(ドイツにて1987年5月以前に製造された移植用硬膜)であり、他の12例に関しては製品名は不明である。LyoduraによるCJD患者は1987年にアメリカで初めて確認され、メーカーは1987年5月よりCJD発症リスクを低下させるため、硬膜の収集と製造方法を変更している。日本では1983~1987年、1987年5月以前に製造されたLyoduraが年間約20,000例に移植され、移植によるCJD患者は1985年より発症、1995~1999年にピークとなった。多くの症例(109例、83%)が1983~1987年に移植を受けており、この期間、日本では約100,000例にLyoduraが移植されたと推定されており、現在でも新たな発症例が報告されている。

References

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