アセトアミノフェンによる中毒性表皮壊死症
2013年1月掲載
薬剤 | アセトアミノフェン中枢神経用薬 |
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副作用 | 中毒性表皮壊死症 |
概要 | 5歳、男児。アセトアミノフェン服用開始2日目に顔面、手に発疹発現、発疹は全身に広がり水疱形成、表皮剥離、顔粘膜病変を併発した。同日、全ての薬剤の投与を中止、SJSと診断しメチルプレドニゾロン、γグロブリンの投与を開始したが、改善なくTENに移行した。眼病変および皮膚病変へのステロイド、抗菌薬、軟膏の処置を行い、第20病日に皮膚、全身症状が改善した。マイコプラズマ、各種ウイルスのIgMは全て陰性で、DLSTでアセトアミノフェンのみ陽性であった。 |
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報告者は、小児に使用頻度が高く、安全性が高いといわれている薬剤であってもSJS/TENを引き起こす可能性があることに注意が必要としている。
- 著者(発表者)
- 野田昌臣ほか
- 所属施設名
- 福岡大学病院救命救急センター
- 表題(演題)
- アセトアミノフェンが原因で発症した小児中毒性表皮壊死症の稀な1例
- 雑誌名(学会名)
- 日本救急医学会雑誌 23(10) 496 (2012.10)
第40回 日本救急医学会総会・学術集会 (2012.11.13-15)
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