IMICで働く

どういうところかのイメージを全く持てておらず、まず「一般財団法人」って何？というところから調べた記憶があります。『国際』『医学』『情報センター』という、聞いたことのない、難しい英語が飛び交っているシンクタンクのような名前に興味を持ち、まず派遣として入ることになりました。面接に来て事務所内に入った際も、「静かだな！」というのが第一印象でした。
入職の直接の動機としては、やはり「健康社会に貢献する」というIMICをITで支えるというやりがいを強く感じたところでしょうか。今までの仕事でもやりがいが無かったわけではないのですが、実際に自分が飲む薬の製造・販売にIMICの情報が役立っている可能性もあると考えるとそこからの決断と行動は早かったです。

BTはBusiness Technologyの略称となります。簡潔に言うと「現場部署業務(Business)をITの力(Technology)でサポートします！」という、部署横断型のDX推進部署で、現場の業務効率化をITで実現しています。
現場の仕事を直接行うわけではないのですが、新しい業務ツール、クラウドサービスの選定・導入をすることはもちろん、各部署に対して業務改善・効率化のヒアリングや提案を行いながら、職員の皆さん自身で業務課題に気付き、動けるように、色々な形でサポートしています。また、職員のITリテラシーの底上げを行うためのITスキル研修を企画・実施したり、業務改善に役立つツールを紹介・共有しております。

主なところとしては、各部署への業務課題のヒアリングを行い、分析と提案を行っています。部署によって背景・保有技術が異なることもあり、部署毎に目線を合わせることが大変ですが、皆さんも感じた悩みや思いを真摯にぶつけてきてくれるので対応しがいがあります。そういった対応を無駄にせず、IMICのナレッジとするべく、RPA共有サイトという社内サイトも開設し、研修やイベント、効率化に役に立つツール等を集約させながら公開・運用しております。
また、IMICで導入した各種業務改善ツールの管理もしており、代表的なものでRPAツールとして導入しているWinActorの管理を行っています。こちらは環境改善も積極的に行い、在宅環境でも気軽に触ってもらえる環境を構築したことで、今では多くの部署の方に使ってもらえるようになりました。

ITツールの力で、今まで手動でやっていた作業が自動で、高速・確実に出来た瞬間の感動の声を聞く時です。人間の作業は、繰り返しているとどうしてもミスが発生することがあり、そういった肉体的にも精神的にも続く負荷を、ITツールが軽減、うまくいけば消滅させることができます。ツール稼働後に、「あのツールのおかげで助かっています！」という声をかけていただくこともあり、とても励みになります。
あとは、明確な課題を持っているわけではないものの、何かしら非効率や不便さを感じている方がBTに相談してみたら課題がクリアになった、という声も頂けるときも、嬉しいです。それぞれが携わっている業務は長くやっていればいるほど固定観念が強くなってきて「当たり前」が幅を利かすことが多いです。そういう時にこそ、BTが「当たり前」を崩すお手伝いをします。そして「言われてみればそうだ！」「なるほど！」と気付いて頂いた瞬間はBT冥利に尽きます。

以前はサーバーエンジニアを中心に仕事をしてきておりましたが、元々定型的な仕事については、楽に、しかし確実にできないかは色々と手を尽くして模索してきました。例えばExcel関数やマクロを調べながら学んでいき、とあるアカウント登録業務に関して1人のアカウント登録に15分近くかかっていたものを、5分もかからず何人ものアカウントを一気に登録できるように改善したことがあります。その時の経験の延長がまさに今のBTの仕事となります。
また、過去に趣味からホームページ運営を小なりとはいえ何年にも渡って行ってきた経験が、社内共有サイトの構築と運営に役に立つことになりました。技術力というよりも公私問わず工夫してきた経験が、色々なところで活きていると思います。

ChatGPTを筆頭とする対話型AIサービスが出てきていることもあり、こういった新しいものも含めて様々な技術を取り込んで、業務効率化の新たなカードにしていければと思っています。相談されても、「無理です」とできるだけ言わないようにこれらのカードを吟味して、的確に出せる存在になれればと思います。もちろん、夢物語のような相談が来た場合は無理とも言いますが（笑）。

温泉に浸かるのが大好きなので、週末は専ら関東近県のスーパー銭湯を回っています。一方で、混雑が大の苦手なので、皆さんが眠い目のまま朝食を食べている間に、ガラガラな大浴場を満喫できるように努めています（最近は同志が増えてきたのか、大浴槽を独占できる機会はなくなりつつありますが）。
また、年に一度程度で、北海道に行きます。コンクリートジャングルの東京とはまさに真逆の光景が広がっていて、毎回心が洗われます。海も山も雄大で、食事もおいしいので最高です（特にラーメン好きなので北海道は聖地とも言って良いでしょう）。BT推進室業務はとにかく頭を使うことが多いので、こういったリフレッシュは必要不可欠です。