Q1IMICへの入職動機を教えてください。
長らく大学院にいたのですが、アカデミアでの就職が難しいことに気が付き、民間などへの就職活動を始めました。長らくアカデミアにいたので、身につけた技術を何かしら活かせる職種を探していたところ、生物系の知識と英語の文献を読む能力が活かせますという売り文句がたまたま目に留まり、応募してみることにしました。
安全性情報部 安全性情報第四課
2014年入職
長らく大学院にいたのですが、アカデミアでの就職が難しいことに気が付き、民間などへの就職活動を始めました。長らくアカデミアにいたので、身につけた技術を何かしら活かせる職種を探していたところ、生物系の知識と英語の文献を読む能力が活かせますという売り文句がたまたま目に留まり、応募してみることにしました。
私が所属している安全性情報部の主な業務は製薬企業と受託契約を結び、薬剤の副作用情報を代わって収集することです。製薬会社には売っている薬の副作用情報を収集することが法令で義務付けられているのですが、その中でも「文献学会情報」というものの収集を専門的に請け負っています。具体的にはMEDLINEやEMBASEといった、学術論文が収載されているデータベースを定期的に検索して、その中から必要な情報のみを見つけて納品します。主にある薬剤による副作用の症例報告や、ある薬剤による副作用発生リスクを研究した論文を検索対象としています。
IMICの業務の中で文献学会情報からの副作用情報の収集で欠かせないのが、学術論文の査読です。医学薬学系の出身であればその知識がそのまま現場で活かせます。私は生物系の出身で医学薬学系ではありませんので、薬に関する知識はIMICに入ってから勉強しました。論文を読む、調査をするといったアカデミアで日常的に行っていることはそのまま業務に活かせていると思います。
基礎研究をしていると、その研究は何の役に立つのですか?と聞かれることがよくあります。IMICの仕事はBtoBですので、目に見える結果があるわけではないですが、最終的にIMICの仕事が自分たちの健康につながる可能性があるのは一つのモチベーションになります。業務にもよりますが、週単位で検索、文献査読、納品を行っており、毎週の業務は大変ですが、毎週毎週達成感を味わえるのも一つのモチベーションでしょうか。
医学薬学系の知識がもともとあったわけではなかったので、入職した当初はわからないことが多く、上司や先輩方からとても丁寧にご指導いただきました。論文を読むのが主な仕事のため職場は基本的にとても静かで、穏やかな人が多く、仕事はやりやすいです。かなり静かなので、入った当初は自分の出す音にも敏感になっていましたが、慣れてしまうと仕事に集中できるので、心地よい静寂になりました。
イクメンという言葉で父親が少し育児にかかわっただけでもてはやす風潮はあまり好きではありませんが、育児と仕事の両立が曲がりなりにも成立しているのは制度に助けられている部分はあります。共働きなので、朝子供を保育園に送ってから出勤しています。子供の機嫌如何によって家を出られる時間は変動するので、フレックスタイム制が導入されたのはとても助かっています。また在宅勤務も併用しているので、送りも迎えもどちらも担当しなくてはいけないときでも帰りの時間を気にせずに仕事ができるのは助かります。それ以外の工夫としては妻と在宅勤務の日程が被らないように調整をしてお互いに仕事をしやすい環境には心がけています。
今は子育ての真っ最中で、自分の時間は全くというほど取れていません。休日は朝から晩まで子供と遊んでいます。基本休日出勤がなく、土日祝は休めるので、子供が小さいうちは一緒に時間を過ごせるというのはいい点だと思います。
IMICの業務内容は全般にあまり世に知られていない仕事だと思います。私も入職するまでこのような仕事があるとは知りませんでしたが、理系で論文を読むことになれている方にはとっつきやすい仕事ではないかと思います。