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2025/2/13
2024度IMICユーザー会
毎年多くの皆様にご参加頂いているIMICユーザー会ですが、本年度は2月13日(木)、明治記念館にて開催いたしました。会場のみの開催は実に6年ぶりでしたが、当日は強風にも負けずIMICユーザーや来賓をはじめ130名を超える皆様にご来場頂きました。
以下に、本年度ユーザー会の様子をご報告致します。
本年度の基調講演は二本立てで行われ、最初に慶應義塾大学教授 再生医療リサーチセンター長の岡野栄之先生に「中枢神経系の再生医療と疾患・創薬研究」、次に高樹町法律事務所 弁護士 澤田将史先生に「学術文献の利用に関する著作権法のポイント~著作権法の基本から生成AIと著作権の最新議論まで~」というテーマでご講演頂きました。
岡野先生のご講演では、再生が困難とされる中枢神経系の再生医療の取り組みについてご紹介頂きました。慶應義塾大学整形外科グループとの共同研究を通じて、1999年より長年にわたり取り組まれてきた研究内容について症例を交えて説明して頂きました。また、iPS細胞技術を活用した神経難病であるALS(筋萎縮性側索硬化症)の病態解明と創薬研究についても、最新の成果をご紹介頂きました。
澤田先生のご講演では、学術文献の利用に関する著作権法の基本について事例を交えて分かりやすく説明して頂き、企業様から頂きました事前質問にも回答して頂きました。
また、生成AIと著作権の最新議論について文化審議会著作権分科会法制度小委員会の『AIと著作権に関する考え方について』のポイントを押さえて分かりやすく解説して頂きました。
IMIC UP-to-Dateでは、安全性情報収集とI-disという2つのテーマが取り上げられました。
安全性情報では、「検索式のミカタ~IMIC医薬品安全性情報収集用標準検索式を中心に~」という演題で、IMICの重点事業の一つとして成長を続ける安全性情報収集サービスについて、データベース検索および検索式に関するお客様から頂くよくあるご質問にお答えしながら、各種データベースの検索式の構造説明、検索方法、収集範囲などを説明させて頂きました。
二つ目のIMIC Up-to-Dateでは「I-disが描く未来の情報提供~文献電子提供やAI搭載への期待~」と題しまして、I-disの改修事例や、今後の展望を紹介させて頂きました。改修事例では、DIやQ&A機能のアップデートや著作権管理団体報告用ファイル作成機能を、今後のアップデートとしてQ&A編集機能強化、I-Campusの搭載予定を紹介致しました。さらに文献PDF提供や外部リソースとの連携を紹介し、将来的には、I-disとAIとの連携を図り、より簡単に有用な情報にアクセスできる環境を整えていくという展望を提示させて頂きました。
講演の間に設けられたブレイクタイムではI-disのデモコーナーが設けられ、直接I-disの動作を目にして頂きました。
閉会後の懇親会にも多くの方々にご参加頂き、情報交換や講演内容について演者の先生と直接お話をするなど、今年度のユーザー会もおかげさまで盛況のうちに幕を閉じました。
来年度も多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。
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