ベバシズマブによる瘢痕収縮と腸閉塞
2013年1月掲載
薬剤 | ベバシズマブ腫瘍用薬 |
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副作用 | 瘢痕収縮/腸閉塞 |
概要 | 64歳、女性。高度肝転移を伴うS状結腸癌症例に、bevacizumab併用mFOLFOX6療法を施行したところ奏効し、原発巣が急速に壊死をきたした。その結果、線維化を伴う著名な瘢痕収縮により狭窄をきたし、3コース開始前に腸閉塞を発症し、原発巣を切除するに至った。術後の経過は順調、効果判定PRで治療継続中である。化学療法が奏効した際に注意すべき病態として報告した。 |
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化学療法が奏効したことにより腸閉塞を発症した稀な報告である。著者は、抗癌剤治療が奏効することにより合併症が生じる可能性があることも念頭におかなければならないとしている。
- 著者(発表者)
- 高梨訓博ほか
- 所属施設名
- 小樽掖済会病院消化器病センターほか
- 表題(演題)
- Bevacizumab併用化学療法が奏効し、原発巣の著明な瘢痕収縮により腸閉塞を発症した切除不能進行大腸癌の1例
- 雑誌名(学会名)
- 日本消化器病学会雑誌 109(5) 766-773 (2012.5)
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