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アムロジピン、メロキシカムによる薬剤性肺炎、肺血栓塞栓症

2013年1月掲載

薬剤 アムロジピン循環器官用剤
メロキシカム中枢神経用薬
副作用 薬剤性肺炎、肺血栓塞栓症
概要 76歳、女性。高血圧治療のコントロール不良および腰痛症のため、それまでの治療にアムロジピンとメロキシカムを追加、その約1ヵ月後に労作時呼吸困難が出現、低酸素血症と両側肺野に浸潤影を認めて入院した。細菌性肺炎や薬剤性肺炎を考慮して抗菌薬およびステロイドパルス療法を行った。浸潤影は改善するも低酸素血症に明らかな改善を認めず、造影CTで肺動脈に多発性血栓を認めた。肺血栓塞栓症と診断して血栓溶解療法、抗凝固療法を施行、低酸素血症の改善をみた。両薬剤のDLSTは何れも陽性で、薬剤性肺炎も合併したと考えた。両薬剤による薬剤性肺炎は稀であり、これに肺血栓塞栓症が合併することも稀と思われるが、両薬剤とも頻用される医薬品であるので注意が求められる。

監修者コメント

アムロジピン、メロキシカムの二つの繁用薬のそれぞれで発生したと考えられる薬剤性肺炎に肺血栓塞栓症が合併した報告である。

著者(発表者)
吉川裕喜ほか
所属施設名
国立病院機構大分医療センター 呼吸器内科ほか
表題(演題)
アムロジピンとメロキシカムの両薬剤の関与が疑われた薬剤性肺炎に肺血栓塞栓症を合併した1例
雑誌名(学会名)
アレルギー 61(3-4) 497 (2012.4)
第24回 日本アレルギー学会春季臨床大会 (2012.5.12-13)

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