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ランソプラゾールによるcollagenous colitis(コラーゲン性大腸炎)

2012年12月掲載

薬剤 ランソプラゾール消化器官用薬
副作用 collagenous colitis
概要 73歳、女性。逆流性食道炎にランソプラゾールを投与、約半年後軟便を自覚、約1年後下痢出現、本剤中止により改善した。86歳、女性。冠動脈手術後ランソプラゾールを開始、約5年後下痢症状発現、ラベプラゾールナトリウムに変更したところ改善を見た。これらの症例に加えて、他科にてランソプラゾールに変更されて下痢症状出現、再びラベプラゾールに変更して改善した症例など、計4症例を報告。いずれも大腸内視鏡検査で粘膜生検を施行し、collagen bandを認めcollagenous colitisと診断した。

監修者コメント

collagenous colitisは比較的稀な疾患とされてきたが、近年報告例が増加しており、NSAID、PPI、SSRIによるとの報告が多い。この報告では、ランソプラゾールの関与が疑われた4症例が紹介されている。

著者(発表者)
秦康倫ほか
所属施設名
近畿大奈良病院消化器・内分泌内科ほか
表題(演題)
ランソプラゾールによるcollagenous colitisの4症例
雑誌名(学会名)
Gastroenterological Endoscopy 54(臨増2) 2986 (2012.9)
第84回 日本消化器内視鏡学会総会、第20回 日本消化器関連学会週間 (JDDW) (2012.10.10-13)

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