アルファカルシドールによる急性汎発性発疹性膿疱症
2023年2月掲載
薬剤 | アルファカルシドールビタミン剤 |
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副作用 | 急性汎発性発疹性膿疱症 |
概要 | 51歳、女性。初診1週間前より毛包に一致しない米粒大までの膿疱を混じた紅斑が出現し、急速に全身に拡大、38℃台の発熱も認め当院紹介となった。 末梢血では好中球が7286/μL(75.2%)と高値、膿疱は無菌性で、病理組織で角層下から表皮内にかけて多数の好中球の集簇からなる膿疱を認めた。全ての内服薬を中止し、プレドニゾロンの服用開始し10日後には軽快した。欧州の重症薬疹研究調査(EuroSCAR)による急性汎発性発疹性膿疱症(AGEP)スコアは10/12点を満たし、被疑薬のリンパ球刺激試験では全ての内服薬の中で、骨粗鬆症に対して服用していたアルファカルシドール(ALF)のみに陽性を示し、ALFによるAGEPと診断した。 |
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ALFは骨粗鬆症などの治療薬として広く使用されている。有害事象として腎障害や肝障害などが報告されているが、本症例のような薬疹は稀であり、特にAGEPの報告はこれまでになく、貴重な1例といえる。
- 著者(発表者)
- 佐藤あゆみほか
- 所属施設名
- 神戸大
- 表題(演題)
- アルファカルシドールが被疑薬と考えられた急性汎発性発疹性膿疱症の1例
- 雑誌名(学会名)
- 第74回 日本皮膚科学会西部支部学術大会プログラム・抄録集 143 (2022)
第74回 日本皮膚科学会西部支部学術大会(2022.10.22-23)
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