フェブキソスタットによる無顆粒球症
2013年3月掲載
薬剤 | フェブキソスタットその他の代謝性医薬品 |
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副作用 | 好中球減少症/無顆粒球症/敗血症 |
概要 | 74歳、女性。C型肝硬変症およびCKDステージG4、腹水管理目的で入院中の患者、高尿酸血症にアロプリノール50mg内服治療中であったが、尿酸値が増悪したためフェブキソスタット10mgに変更した。服用開始10日目に白血球数3500個/μLから1600に、13日目に1300(顆粒球600)と好中球減少を認めた。同薬剤の中止とG-CSF製剤の投与で20日目に白血球数3600に回復した。67歳、男性。糖尿病性腎症、CKDステージG5、尿酸値高く、フェブキソスタット10mg服用開始後3日目に白血球数7500から1300(顆粒球500)に減少し、無顆粒球症と敗血症を認めたため薬剤中止、G-CSF製剤、抗生物質ならびに免疫グロブリン製剤による治療を開始し、6日目に回復、肺血症の改善を見た。 |
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フェブキソスタット内服後短期間に無顆粒球症を発現した症例報告である。
- 著者(発表者)
- 小林政司ほか
- 所属施設名
- 東京慈恵会医科大学腎臓・高血圧内科
- 表題(演題)
- フェブキソスタット投与開始後に無顆粒球症を呈した慢性腎臓病の2例
- 雑誌名(学会名)
- 第593回 日本内科学会関東地方会 46(2012)
第593回 日本内科学会関東地方会 (2012.12.8)
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