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MMWR抄訳

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2025/08/21Vol. 74 / No. 31

MMWR74(31):474-479
Reoccurring Salmonella Cotham Outbreak Linked to Pet Bearded Dragons — United States, 2024

ペットのアゴヒゲトカゲに関連するSalmonella Cothamアウトブレイクの再発 - アメリカ、2024年

2024年4月、CDCのPulseNetは国内5州にてSalmonella Cotham(S. Cotham)症例7例のクラスターを特定し、これらの症例からの分離株は全ゲノム配列決定(WGS)にて高度な関連を示した。S. Cothamは2012~2014年、35州、160例にて発生したアゴヒゲトカゲによるアウトブレイクを引き起こした。今回のアウトブレイクでは7例中1例がペットとしてアゴヒゲトカゲを飼育しており、S. Cothamによるアウトブレイクの再発の可能性が示唆された。CDCは追加の症例および曝露の調査を開始、2024年12月10日の時点でWGSによりさらに19例を特定し(計13州、26例)、地方の保健局にて可能性例1例が特定された。発症日は2024年1月8日~10月31日、年齢が判明した26例の年齢中央値は1歳(1歳未満~67歳)、疾患が確定した26例のうち17例(65%)が5歳未満の小児、13例(50%)が1歳未満の乳児であった。また、入院状況が確認された24例中10例(42%)が入院、症状に関する質問に回答した14例中13例が下痢などの胃腸症状を報告した。爬虫類への曝露に関しては、25例中18例(72%)が発症前7日以内に住んでいた、または訪問した家に爬虫類(アゴヒゲトカゲ:17、トカゲ:1)がいたと報告した。18例のうち11例は5歳未満であり、うち9例の代理人(親または介護者)は子供はアゴヒゲトカゲやトカゲに直接接触していないが、接触した介護者や家族に触れたり、抱かれたりしたと報告した。爬虫類への曝露を報告した10例の患者またはその代理人への再調査では、6名の親のうち2名が家の中をアゴヒゲトカゲが自由に歩いており、1名はベッドに入ると報告した。手指衛生行動については4名の親のうち2名がアゴヒゲトカゲに触れた後は必ず手を洗っていたと報告、2名はほぼ手を洗っていたと報告した。また、2名の親が哺乳瓶とアゴヒゲトカゲの備品を同じシンクで洗っていたと報告した。5歳未満の患者の親6名は全員が爬虫類に関連するサルモネラ症の知識がなかった。アラバマ州とミネソタ州の患者の家の2匹のアゴヒゲトカゲからの分離株は、2012年~2014年のアウトブレイク株と遺伝的に類似しており、追跡調査にて同じ業者からアゴヒゲトカゲを購入していたことが判明した。CDCはソーシャルメディアおよびウェブサイトにて爬虫類の家の中の自由な歩き回りを制限し、爬虫類に関連する備品は食事を作るエリアと分離し、爬虫類に触れた後は必ず手を洗い、乳幼児を抱く場合は着替えるなどの推奨事項を発信している。

References

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