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MMWR抄訳

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2025/07/10Vol. 74 / No. 25

MMWR74(25):415-421
Candida auris Containment Responses in Health Care Facilities that Provide Hemodialysis Services — New Jersey, North Carolina, South Carolina, and Tennessee, 2020–2023

血液透析サービスを提供する医療施設におけるCandida aurisの封じ込み - ニュージャージー州、ノースカロライナ州、サウスカロライナ州、テネシー州、2020~2023年

Candida aurisは多剤耐性真菌病原体として医療施設内で急速に広がることから公衆衛生上の脅威となっている。とくに基礎疾患や免疫機能低下により感染症を起こしやすい患者は治療選択肢が限られているため、C. auris感染の39%が死に至ると推定されている。また、血液透析施設では免疫機能が低下した患者に対し侵襲的治療が行われるため、C. aurisを含む多剤耐性病原体の予防および封じ込めは困難である。CDCはC. aurisの感染管理が困難であることから、州保健当局と四半期ごとに感染管理に関する電話会議を行っており、2023~2024年、4州(ニュージャージー、ノースカロライナ、サウスカロライナ、テネシー州)より、C. auris陽性検査結果を受けた患者が5つの施設にて透析サービスを受けていたと報告があった。保健当局は2020~2023年、これらの施設にて6名のインデックス患者を特定し、当局主導にて封じ込み対応を実施した。インデックス患者はコロニー形成検査にてC. aurisコロニー形成を認めた症例(3例)と施設の臨床検査の一環として採取した検体からC. aurisが検出された臨床例(n=3)であり、2020年にサウスカロライナ州の入院および外来透析施設にて1例、2021年、ニュージャージー州の外来透析施設にて1例、2023年、テネシー州の外来透析施設にて1例、2023年、ノースカロライナ州の外来透析施設にて2例、入院透析施設にて1例であった。6名の平均年齢は64歳(38~79歳)であった。封じ込み対応は1)インデックス患者が医療行為を受けた施設への通知、2)感染予防と管理(IPC)に関する指導、予防措置の実施や適切な清掃、消毒の推奨、3)医療従事者および接触者に対する検査の実施、4)感染管理評価の実施の推奨とした。各州の保健当局により計174名の接触者に対し少なくとも1回のコロニー形成検査が行われ、サウスカロライナ州(20名)、ニュージャージー州(76名)、ノースカロライナ州(35名)では陽性例はなく、テネシー州(26名)にて1例が陽性であった。この患者は4ヵ月前に陽性結果を得ていたが、入院時に透析施設に報告していなかったことが判明した。IPCは患者との接触後の個人用防護具(ガウン、手袋を含む)の交換、手指消毒、他の患者との接触を避けるなどが挙げられ、州により遵守状況が異なっていた。今回、標準的なIPCの実践は透析患者間のC. aurisの伝播を防止するに十分であったが、透析環境におけるC. auris伝播に関連するリスク因子の解明にはさらなるエビデンスが必要である。

References

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