
ホームIMICライブラリMMWR抄訳2025年(Vol.74)Advisory Committee on Imm・・・
2025/01/16Vol. 74 / No. 2
MMWR74(2):26-29
Advisory Committee on Immunization Practices Recommended Immunization Schedule for Children and Adolescents Aged 18 Years or Younger — United States, 2025
Advisory Committee on Immunization Practicesは2024年10月の会議で2025年のアメリカにおける18歳以下の小児および思春期齢に対する推奨予防接種スケジュールを承認した。2024年と比較した2025年の変更にはCOVID-19ワクチン、インフルエンザ菌b型ワクチン(Hib)、インフルエンザワクチン、血清型B群髄膜炎菌ワクチンの新規および更新した推奨が含まれる。その他の変更としては、デング熱ワクチン、ジフテリア・破傷風・無細胞性百日咳ワクチン(DTaP)、不活化ポリオウイルスワクチン(IPV)、麻疹・おたふくかぜ・風疹混合ウイルスワクチン(MMR)、麻疹・おたふくかぜ・風疹・水痘ウイルスワクチン、肺炎球菌ワクチン、RSウイルスモノクローナル抗体(RSV-mAb)、RSウイルスワクチン(RSV)、水痘ワクチン(VAR)に関する推奨事項の明確化が含まれる。年齢別予防接種スケジュールの表1では、COVID-19の行に「2024-2025年ワクチンを1回以上接種」と記載され、デング熱の行に9~16歳の小児および思春期齢の色が紫となり、この年齢層の一部にワクチン接種が推奨されることが明確化された(特定の高リスクグループまたは集団)。インフルエンザの行に成人のスケジュールと合わせることと改訂され、「年1回または2回の接種」または「年1回の接種」となった。IPVの行は18歳が灰色から緑色に変わり、キャッチアップ接種が推奨されることが示され、18歳未満の文字がワクチン表の列から削除された。キャッチアップ接種スケジュールの表2に改訂はない。医学的適応による予防接種スケジュールの表3では、COVID-19の行に免疫不全者(HIV感染者を除く)とCD4陽性Tリンパ球数が15%未満または200/mm3未満のHIV感染者に対する列では、追加接種の推奨を反映させるため黄色い帯が茶色に変更された。インフルエンザの行では免疫不全(HIVを除く)の小児/思春期齢の列にテキストを重ねて表示し、「固形臓器移植:18歳」と記載し、免疫抑制剤を投与している18歳の固形臓器移植レシピエントに対する3価高用量不活化インフルエンザワクチン、3価アジュバント不活化インフルエンザワクチンの接種が追加された。ワクチンノートには各ワクチンや各薬剤に関する注記がアルファベット順に記載されている。DTaPには、「特定の背景を有する者」の節でDTaPの百日咳成分に特異的に禁忌である7歳未満の幼児に対する破傷風・ジフテリアワクチンの使用ガイダンスが含まれ、Hibワクチンには、「定期予防接種」の節でアメリカンインディアン/アラスカ先住民の乳児に対する一次接種の選択肢としてVaxelisが第二選択肢として追加された。B型肝炎には、妊娠中の使用が推奨されないワクチンに関する文言が改訂され、Heplisav-Bが削除された。MMRには、「特定の背景を有する者」の節で海外旅行の際の接種の推奨が明確に示され、血清型B群髄膜炎菌では、「定期予防接種」と「特定の背景を有する者」の節が改訂され、新たにBexseroの予防接種スケジュールが含まれ、また、16~23歳の健康人に対しては6カ月間隔にて2回、血清型B群髄膜炎菌疾患リスクが高い10歳以上に対しては0カ月、1~2カ月、6カ月時の3回接種が推奨される。肺炎球菌は妊娠中の肺炎球菌結合型ワクチンまたは23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチンの使用はデータが限定されていることから推奨されないことが明確化され、RSV-mAbには「定期予防接種」の節で10月~3月に出生した新生児は生後1週間以内に接種されるべきであり、4月~9月に出生した乳児は10月、11月の接種が最適であると明確化、母親が妊娠前にRSVを接種した場合、出生児にはニルセビマブを接種すべきであると明確化された。RSVには「定期予防接種」の節で2回目以降の妊娠での追加接種は推奨されないと明確にされた。
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