ミドルおよびハイスクールの生徒におけるたばこ製品の使用 ― National Youth Tobacco Survey、アメリカ、2024年

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MMWR抄訳

2024/10/17Vol. 73 / No. 41

MMWR73(41):917－924
Tobacco Product Use Among Middle and High School Students — National Youth Tobacco Survey, United States, 2024

ミドルおよびハイスクールの生徒におけるたばこ製品の使用 ― National Youth Tobacco Survey、アメリカ、2024年

CDCとFDAは2024年のNational Youth Tobacco Surveyデータを分析し、アメリカのミドルスクール(6～8年生)とハイスクール(9～12年生)におけるたばこ製品の使用について調査した。データは2024年1月22日～5月22日に収集し、283校の29,861名が参加、全体の回答率は33.4％であった。2024年、アメリカのミドルおよびハイスクール生の19.0％(528万人に相当)がたばこ製品を使用したことがあり、8.1％(225万人に相当)が現在使用していると回答した。現在のたばこ製品使用率は男子が8.5％、女子が7.7％、非ヒスパニック系アメリカ先住民/アラスカ先住民(AI/AN)16.3％、非ヒスパニック系黒人/アフリカ系アメリカ人(黒人)10.0％、非ヒスパニック系多民族(多民族)9.0％、ヒスパニック/ラテン系(ヒスパニック系)8.4％、非ヒスパニック系白人(白人)7.8％、非ヒスパニック系アジア人(アジア人)3.3％であった。可燃性たばこ製品の現在の使用率はAI/ANが6.3％、黒人が4.1％、多民族が3.9％、ヒスパニック系が2.9％、白人が2.4％であり、複数のたばこ製品使用率はAI/ANが6.9％、多民族が3.8％、黒人が3.3％、ヒスパニック系が3.1％、白人が3.0％、アジア人が1.1％であった。たばこ製品を使用したことがある生徒のうち、42.9％が現在も使用していると回答した。現在使用している製品は電子たばこが最も多く(5.9％)、ニコチンパウチ(1.8％)、紙巻きたばこ(1.4％)、葉巻(1.2％)、無煙たばこ(1.2％)、その他の経口ニコチン製品(1.2％)、加熱式たばこ製品(0.8％)、水たばこ(0.7％)、パイプたばこ(0.5％)と続いた。電子たばこを使用したことのある生徒のうち、43.6％は現在も電子たばこを使用していると回答した。ハイスクール生ではたばこ製品を現在使用していると回答したのは10.1％であり、電子たばこが最も多く(7.8％)、ニコチンパウチ(2.4％)、紙巻きたばこ(1.7％)、葉巻(1.5％)、無煙たばこ(1.5％)、その他の経口ニコチン製品(1.4％)、加熱式たばこ製品(0.9％)、水たばこ(0.8％)、パイプたばこ(0.5％)と続いた。ミドルスクール生では5.4％がたばこ製品を現在使用しており、電子たばこが最も多く(3.5％)、紙巻きたばこ(1.1％)、ニコチンパウチ(1.0％)、その他の経口ニコチン製品(0.9％)、葉巻(0.8％)、無煙たばこ(0.8％)、加熱式たばこ製品(0.7％)、水たばこ(0.6％)、パイプたばこ(0.5％)と続いた。2023年から2024年にかけて全体での現在のたばこ使用率は10.0％から8.1％、電子たばこが7.7％から5.9％、水たばこが1.1％から0.7％へ減少した。ハイスクール生では現在のたばこ使用率は12.6％から10.1％、電子たばこが10.0％から7.8％へ減少した。ミドルスクール生では現在のたばこ使用率やたばこ製品仕様に有意な変化はなかった。2023年から2024年にかけて女子生徒における現在のたばこ使用率は11.2％から7.7％、ヒスパニック系の生徒では11.7％から8.4％に減少したが、AI/ANの生徒では8.0％から16.3％へ増加した。女子生徒におけるたばこ種類別では電子たばこ(9.3％から6.1％)、複数の製品使用(3.4％から2.5％)、ヒスパニック系では電子たばこ(8.5％から6.1％)、葉巻(2.2％から1.4％)、水たばこ(1.3％から0.9％)、複数の製品の使用(3.9％から3.1％)が減少した。白人ではニコチンパウチ(1.4％から2.2％)、AI/ANにて電子たばこ(5.9％から11.5％)、その他の経口ニコチン製品(0.5％から2.8％)、可燃性たばこ製品(2.7％から6.3％)、複数の製品使用(2.0％から6.9％)が増加した。以上、ハイスクール生ではたばこ製品の現在使用率が減少したが、ミドルスクール生では有意な変化はなく、アメリカの若者におけるたばこ製品使用開始の防止と禁煙の促進にはエビデンスに基づく戦略が役立つ可能性がある。

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