スパの元顧客におけるスパでの多血小板血漿マイクロニードリングフェイシャル術を受けたことに関連した推定HIV感染の調査 ― ニューメキシコ州、2018年～2023年

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MMWR抄訳

2024/04/25Vol. 73 / No. 16

MMWR73(16):372－376
Investigation of Presumptive HIV Transmission Associated with Receipt of Platelet-Rich Plasma Microneedling Facials at a Spa Among Former Spa Clients — New Mexico, 2018–2023

スパの元顧客におけるスパでの多血小板血漿マイクロニードリングフェイシャル術を受けたことに関連した推定HIV感染の調査 ― ニューメキシコ州、2018年～2023年

汚染された血液を介した美容注射術により感染したHIVの報告はこれまでに記録がない。2018年の夏に、ニューメキシコ州保健局(NMDOH)は、2018年の春にスパで受けた美容用の多血小板血漿(PRP)マイクロニードリングフェイシャル術(ヴァンパイア美顔術)による針への曝露を報告し、HIVリスク因子不明の女性でのHIV感染症の診断の通知を受けた。スパの施術に関する調査は2018年の夏に始まり、NMDOHとCDCはスパの元顧客4例とスパ顧客の性的パートナー1例を特定し、報告されたHIV感染に関連する行動リスクは低かったにもかかわらず、全員が2018年から2023年の間にHIV感染の診断を受けていた。患者の年齢は40～60代で、診断時点では、患者の2例がステージ1、3例はステージ3であった。4例の女性患者全員がスパAでマイクロニードルによるPRPを受けており、ヌクレオチドシーケンス分析により、すべての症例で非常に類似したHIV株を認めた。2018年の秋には、スパAの現地査察により、複数の危険な感染対策措置が明らかになった。非滅菌注射によるHIV感染は既知のリスクであるが、HIVリスク因子が知られていない人での新たなHIV感染経路を解明することは重要である。この調査により、推奨される感染予防手順に従わず、顧客記録を維持していない無認可の施設での美容注射術の実施に関連したHIVクラスターが特定された。美容注射術を提供するスパ施設で適切な感染管理の実践と顧客記録の維持を義務付けることは、HIVやその他の血液由来の病原体の感染を防ぎ、有害な臨床転帰イベントでの適切な追跡と通知を確保するのに役立つ。

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