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MMWR抄訳

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2023/12/15Vol. 72 / No. 50

MMWR72(50):1338-1345
Unintentional Firearm Injury Deaths Among Children and Adolescents Aged 0–17 Years — National Violent Death Reporting System, United States, 2003–2021

0~17歳の小児および青年期における不慮の銃創よる死亡 ― National Violent Death Reporting System、アメリカ、2003年~2021年

アメリカでは、不慮の傷害は乳児(1歳未満など)における第4位の死因であり、1~17歳の小児および青年期では第1位の死因であり、銃器は主な傷害の方法である。安全でない状態の銃器(ロックが解除されて銃弾が装填されているなど)は、小児期における不慮の銃創による死亡のリスクと関連している。アメリカにおける0~17歳の乳幼児、小児、青年期(今回はまとめて小児とする)の不慮の銃創による死亡の特徴について述べるため、49州、ワシントンDC、プエルトリコからNational Violent Death Reporting System(NVDRS)に2003年~2021年に記録されたデータを使用し、0~17歳の小児において1,262例の不慮の銃創よる死亡を特定した。これらの死亡の割合は11~15歳にて最も多く(33%)、次いで0~5歳(29%)、16~17歳(24%)、6~10歳(14%)の順であった。犠牲者の大半が非ヒスパニック系黒人/アフリカ系アメリカ人(39.9%)、ヒスパニック系/ラテン系(10.7%)、非ヒスパニック系白人(42.2%)のいずれかの人種/民族であった。全体の不慮の銃創による死亡の83%は男児で発生した。犠牲者の大多数(85%)は一軒家または集合住宅で致命傷を負い、自宅で発生した56%が含まれていた。小児に対する致死的な不慮の銃創の約半数(53%)は他人によりもたらされ、38%は自ら招いたものによるものであり、9%は自分によるものか他人によるものか不明であった。銃の発砲者の約3分の2(67%)は、発砲時に銃で遊んでいたり、他人に銃を見せたりしていた。全体として、不慮の傷害による死亡時に使用された銃器は、銃弾が装填された状態(74%)、ロックが解除された状態(76%)で保管されていることが多く、ナイトスタンドやその他の就寝スペース(30%)での入手が最も多かった。小児の不慮の銃創による死亡は防ぐことができる。安全な銃器保管の実施(銃器をロックする、銃弾を装填しない、銃弾から離して保管など)は、小児を銃器による傷害や死亡から守る因子として特定されており、銃器の安全な保管を促進するために政策立案者、医療専門家(小児科医など)、その他の人々と親、保育者、銃器所有者との連携の重要性が強調されている。

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