ホームIMICライブラリMMWR抄訳2023年(Vol.72)65歳未満の人の先天性欠損に関連する入院患者の入院・・・
2023/07/07Vol. 72 / No. 27
MMWR72(27):739-745
Inpatient Hospitalization Costs Associated with Birth Defects Among Persons Aged <65 Years — United States, 2019
アメリカでは先天性欠損は生産の約3%に認められ、新生児および乳児死亡の死因のうち約21%を占めており、その治療には生涯を通じて多額の費用が発生する。今回、アメリカ最大の入院関連医療費請求データベースであるNational Inpatient Sampleより、2019年1月1日~12月31日に退院した65歳未満の患者を対象に、先天性欠損患者の入院頻度と入院費を年齢により層別化して分析した。2019年、先天性欠損による入院は計937,295件、総費用は22,204,754,855ドルであり、アメリカの65歳未満の入院の4.1%、入院費の7.7%を占めていた。入院時の年齢を1歳未満、1~5歳、6~18歳、19~64歳に分けた場合、入院1件当たりの費用は平均値および中央値ともに1歳未満が最も高かった(平均値61,881ドル、中央値15,708ドル)。また、1歳未満の入院のうち15.3%は早産の診断コードを伴っており、入院費の45.9%に関連していた。先天性欠損のカテゴリーは心血管系が最も多く(209,045件、全体の22.3%)、総費用は9,833,000,308ドルであった(全体の先天性欠損による入院の44.3%)。重症心血管系先天性欠損のみで先天性欠損による入院費の12.7%を占め、入院1件あたりの費用の平均値および中央値が最も高かった(それぞれ86,803ドル、29,430ドル)。1歳未満の入院費のうち平均費用が150,000ドルを超える疾患は食道閉鎖症(214,651ドル)、大動脈弓離断症(199,973ドル)、横隔膜ヘルニア(195,456ドル)などがあった。入院1件あたりの費用は1歳未満の患者で最も高かったが、入院費の1/3近くは19~64歳の患者にて発生していた(6,937,937,152ドル)。
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