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MMWR抄訳

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2021/04/23Vol. 70 / No. 16

MMWR70(16):583-588
Airport Traveler Testing Program for SARS-CoV-2 — Alaska, June–November 2020

空港での旅行者に対するSARS-CoV-2検査プログラム ― アラスカ州、2020年6月~11月

旅行はCOVID-19の原因ウイルスであるSARS-CoV-2の持ち込みを容易にする。SARS-CoV-2感染導入を減らすため、アラスカ州は、空路、海路、陸路にて到着する旅行者に対しSARS-CoV-2の分子検査または到着後14日間の自主隔離を要求するプログラムを2020年6月6日、実施に移した。アラスカ州のDepartment of Health and Social Services(DHSS)は、参加しているアラスカ州の空港10カ所から提出された毎週の標準化されたレポートを使用し、プログラム実施中に、空港の旅行者における検査実施または自主隔離の選択、旅行者の検査結果、空港職員の経験について評価した。2020年6月6日~11月14日にアラスカ州に到着した386,435人の航空旅行者のうち、合計で184,438人(48%)が到着前72時間以内の検査を選択し、111,370人(29%)が到着時の検査を選択した。39,685人(10%)は、到着後に検査をせず、14日間の自主隔離を選択した。残りの50,942人(13%)の旅行者は検査および隔離の要件を免除された。免除の理由は、1)雇用主から州に提出された持ち込みリスクを軽減するための代替戦略の概要を記した代替の従業員保護計画に従っている、2)過去に検査結果陽性で隔離完了の証明書を持って到着、3)アラスカ州外での滞在が72時間未満、4)検査前に空港を離れた、5)スクリーニングの年齢要件から除外される小児、であった。アラスカ州DHHSに提出された毎週の空港からの報告の概要は、各週10人未満の旅行者が登録または検査を順守していないことが示唆された。追加で15,112人が空港の検査所で検査を受け、主に、州のガイダンスに従って、到着後7~14日に2回目の検査を受ける旅行者であった。アラスカ州の空港で実施された126,482人の検査のうち、951人(0.8%)の結果が陽性で、到着した旅行者の406人に1人に該当した。空港検査プログラムの管理者は、運用の成功には明確なコミュニケーション、準備、組織化が不可欠であり、課題としては、旅行者の期待に対する管理、検査を実施するのに十分な人員と物理的スペースの確保などが含まれると報告した。ワクチン接種、物理的距離の保持、マスク着用、到着後の集合の回避などの予想される感染緩和策も、到着後の感染を制限するのに役立つかもしれない。旅行後の自主隔離および検査プログラムは、強制がなくても、旅行に関連したSARS-CoV-2の感染および持ち込みを減らす可能性がある。また、旅行者の教育と地域および業界の連携は、成功を確実にするのに役立つ可能性がある。

References

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  • CDC. COVID-19 data tracker. Atlanta, GA: US Department of Health and Human Services, CDC; 2021. <https://covid.cdc.gov/covid-data-tracker/#cases_casesper100klast7days>
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  • Myers JF, Snyder RE, Porse CC, et al. Identification and monitoring of international travelers during the initial phase of an outbreak of COVID-19—California, February 3–March 17, 2020. MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2020;69:599–602. PMID:32407299 <https://doi.org/10.15585/mmwr.mm6919e4>
  • Mateus A, Otete H, Beck C, et al. Effectiveness of travel restrictions in the rapid containment of human influenza: a systematic review. Bull World Health Organ 2014;92:868–80. <https://www.who.int/bulletin/volumes/92/12/14-135590.pdf>

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