ホームIMICライブラリMMWR抄訳2021年(Vol.70)COVID-19ワクチンの接種者における2回ワクチ・・・
2021/03/19Vol. 70 / No. 11
MMWR70(11):389-395
COVID-19 Vaccine Second-Dose Completion and Interval Between First and Second Doses Among Vaccinated Persons — United States, December 14, 2020−February 14, 2021
2020年12月、2つのCOVID-19ワクチン(Phizer社-BioNTech社製、Moderna社製)がFDAから緊急使用許可を得た。両ワクチンとも2回の接種が必要であり、推奨される接種間隔はPhizer社-BioNTech社製は21日、Moderna社製は28日であるが、遅延が避けられない場合には最長42日まで許容される。今回、2020年12月14日~2021年2月14日にワクチン接種シリーズを開始し、2021年2月20日までにCDCに接種について報告された人を対象に、ワクチン接種に関する分析が2種類行われた。第1の分析では1回目接種を受け、2回目の接種まで十分な期間[1回目接種からPhizer社-BioNTech社製は26日以上、Moderna社製は33日以上など]が経過した12,496,258名における接種シリーズ完了率、第2の分析は2月14日までに2回目接種を受けた14,205,768名における1回目と2回目接種の間隔を評価した。対象は58管轄地域(テキサス州を除く49州、ワシントンDC、アメリカ領または自由連合盟約国の8地域)の37,421,619名のうち、1回目に接種したワクチンの製造会社が不明である86,480名(0.2%)は両方の分析から除外し、1回目と2回目に接種したワクチンの製造会社が異なる90,484名(0.2%)は1回目に接種したワクチンの推奨接種スケジュールに分類し、2回目接種を受けるために十分な時間が経過していなかった人は第1の分析から除外し、2021年2月14日までに2回目の接種を受けなかった人は第2の分析から除外した。第1の分析における接種シリーズ完了率は88.0%であり、8.6%は2回目未接種であるが許容範囲の接種間隔期間内であり、3.4%が2回目接種を逃した。接種シリーズ完了状況は地域により75.3%(ユタ州)~99.7%(パラオ)と差があり、中央値は88.9%、10地域にて完了率85%未満であり、2回目接種を逃した人は0.0%(パラオ、ミクロネシア連邦)~9.1%(マーシャル諸島)で中央値は2.8%、8地域にて5%以上であった。人種/民族は6,764,604名(54.1%)で明らかであり、人種別での接種シリーズ完了率は83.7%であった(非ヒスパニック系アメリカインディアン/アラスカ先住民)~90.3%(ハワイ先住民/太平洋諸国民、非ヒスパニック系白人)。年齢は調査対象者の99%超にて明らかであり、接種シリーズ完了率は16~44歳が88.1%、45~64歳が88.7%、65歳以上が87.2%、2回目接種を逃した割合はそれぞれ4.0%、3.6%、2.3%であった。第2の分析では95.6%が推奨接種間隔内に2回目の接種[79.0%(ミクロネシア連邦)~99.9%(パラオ)]、1.5%が早い期間(Phizer社-BioNTech社製は1回目接種後17日未満、Moderna社製は24日未満)に接種[0.1%(北マリアナ諸島、パラオ)~8.7%(ニューハンプシャー州)]、2.8%が推奨期間を過ぎているが許容範囲内(Phizer社-BioNTech社製は1回目接種後26~42日、Moderna社製は33~42日)に接種、0.1%はそれよりも後に接種していた(ともに1回目接種後42日超)。
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