6つの大学で観察されたフェイスマスクの使用 ― アメリカ、2020年9月～11月

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MMWR抄訳

2021/02/12Vol. 70 / No. 6

MMWR70(6):208－211
Observed Face Mask Use at Six Universities — United States, September–November 2020

6つの大学で観察されたフェイスマスクの使用 ― アメリカ、2020年9月～11月

アメリカの18～24歳の成人の約41％は大学に在籍している。フェイスマスク着用により、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の原因ウイルスであるSARS-CoV-2の感染を減らすことができ、多くの大学では、公共の場所や屋外で他者と6フィート以内にいる時にはマスクの使用が義務付けられている。自己報告に基づく研究では、18～29歳の成人におけるマスク使用は69.1％～86.1％であったが、より客観的な評価が必要である。訓練された観察者による直接観察法は、手指衛生のような行動をモニタリングするための標準として認められている。今回の調査では、アメリカ南部および西部地方と郊外に位置し、マスク着用義務がある6つの大学にて、キャンパス内およびキャンパス近隣で、マスク着用、および正しいマスク着用(鼻と口を覆う、顎の下に固定など)をしている人の割合を推定するために、直接観察法を用いた。訓練された学生観察者は、大学キャンパス内および近隣の固定の場所において最大8週間まで、マスクの使用について記録した。17,200名の観察対象者のうち、85.5％がマスクを着用し、そのうち89.7％がマスクを正しく着用していた(全体での正しいマスク着用率は76.7％)。屋内では91.7％が正しくマスクを着用していた。マスクの種類は布製マスクが最も多く(68.3％)、次にサージカルマスクが多く(25.7％)、ネックゲートル(3.8％)とN95マスク(1.9％)はあまり多くなく、まれにバンダナやスカーフなどの他のフェースカバー(0.3％)も認めた。全体では、マスクの使用は屋内(94.0％)にて屋外(67.6％)よりも有意に多かった。屋内での正しいマスクの着用率はマスクの種類によって異なり、N95マスクでは最も正しく着用されている傾向であり(96.8％)、布製マスク(92.2％)、サージカルマスク(90.8％)、ネックゲートル(86.8％)、その他のフェイスカバー(78.9％)の順で続いた。6つの大学で観察した屋内でのマスク着用は高かった。大学は、正しいマスクの使用の増加に向けた個別のトレーニングおよびメッセージ伝達のために、直接観察法の結果を使用することができる。

References

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