COVID-19のアウトブレイク関連症例の傾向 ― ウィスコンシン州、2020年3月～11月

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MMWR抄訳

2021/01/29Vol. 70 / No. 4

MMWR70(4):114－117
Trends in Outbreak-Associated Cases of COVID-19 — Wisconsin, March–November 2020

COVID-19のアウトブレイク関連症例の傾向 ― ウィスコンシン州、2020年3月～11月

2020年9月3日～11月16日、ウィスコンシン州のDepartment of Health Servicesに報告された毎日の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)確定診断例は、7日間平均で674例(8月28日～9月3日)から6,426例(11月10日～16日)に、週あたり24％の割合で増加した。この期間の増加率は、ウィスコンシン州においては今までで最も高く、同じ期間中のアメリカで最も高かった。この増加の潜在的な原因を特徴付けるために、2020年3月4日から11月16日に発生したウィスコンシン州での報告されたアウトブレイクについて、環境および関連するCOVID-19症例数を調査した。3月4日～11月16日、合計57,991例のCOVID-19確定診断例が5,757件のアウトブレイクに関連し、この期間のウィスコンシン州における確定診断例316,758例の18.3％を占めていた。全体では、長期療養施設(26.8％)、刑務所(14.9％)、大学(単科大学または総合大学、15.0％)でのアウトブレイクが、ウィスコンシン州でのアウトブレイク関連症例の多くを占めた。ウィスコンシン州の自宅待機令の発令前と発令中では、アウトブレイク関連症例4,552例が507件の報告されたアウトブレイクに関連しており、製造業/食品加工施設(47.1％)、長期療養施設(29.1％)でのアウトブレイクが、この期間中のアウトブレイク関連症例の大部分を占めた。5月13日～9月2日、合計13,506例が2,444件のアウトブレイクに関連しており、長期療養施設(21.1％)と製造/食品加工施設(19.8％)が、この期間でもアウトブレイク関連症例の大多数を占めている傾向が継続された。一方、8月中旬の大学関連アウトブレイク急増(12.9％)時にレストランおよびバー(12.1％)、職場(9.8％)などを含むさまざまな環境では、アウトブレイク関連症例の割合が増加した。9月3日から、ウィスコンシン州のCOVID-19症例は全体的に指数関数的に増加した。市中感染が増加したこの段階では、39,933例の症例が3,861件の報告されたアウトブレイクと関連しており、ウィスコンシン州で確認された239,629例の症例の16.7%を占めた。アウトブレイク関連の症例のうち、11,386例(28.5％)は長期療養施設、7,397例(18.5％)は刑務所、7,178例(18.0％)は大学、5,703例(14.3％)は学校または保育施設に関連していた。この指数関数的増加の期間中に、長期療養施設と刑務所に関連する症例数は、それぞれ週あたり平均24％および23％増加した。COVID-19のサーベイランスと軽減計画は、長期療養施設、刑務所、大学のような広範な市中感染の早期の指標となる可能性のある環境で優先されるべきである。

References

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