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MMWR抄訳

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2020/10/30Vol. 69 / No. 43

MMWR69(43):1569-1570
COVID-19 in a Correctional Facility Employee Following Multiple Brief Exposures to Persons with COVID-19 — Vermont, July–August 2020

COVID-19感染者と複数回および短時間接触した後の刑務所職員におけるCOVID-19 ― バーモント州、2020年7月~8月

2020年8月11日、刑務所職員の20歳男性(刑務官)が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の確定診断例としてバーモント州保健局(VDH)に報告された。7月28日に、刑務官は6名の拘留者(IDP)と複数回にわたり短時間接近したが、その期間に6名のCOVID-19の原因ウイルスであるSARS-CoV-2の検査は結果待ちであった。6名は7月28日に州外の刑務所から無症候で移送され、検疫隔離された。州刑務所に関するバーモント矯正局(VDOC)の方針に従い、鼻咽頭スワブ検体は到着日に6名のIDPから採取され、検査室においてCOVID-19の原因ウイルスであるSARS-CoV-2についてリアルタイムRT-PCR法を使用して試験された。7月29日に、6名のIDP全員が陽性との試験結果を受領した。VDHとVDOCは、接触追跡調査を実施し、ビデオ監視映像を使用して、刑務官がVDHの密接な接触者の定義(すなわち、感染者から6フィート以内に15分以上連続して滞在)を満たしていないことを確認した。そのため、刑務官は勤務を継続した。一方、8月4日のシフトの終わりに、刑務官は匂いと味の喪失、筋肉痛、鼻水、咳、息切れ、頭痛、食欲不振、胃腸症状を経験し、8月5日からは仕事を休み自宅にいた。刑務官の8月5日の鼻咽頭検体は、民間の試験所においてリアルタイムRT-PCR法によりSARS-CoV-2が検査され、8月11日に陽性であると報告された。刑務官は仕事以外の2名の接触者が特定されたが、どちらもCOVID-19を発症していなかった。発症の7日前の7月28日に、刑務官は後にSARS-CoV-2陽性の検査結果が出る6名のIDPに複数回、短時間曝露していた。入手可能なデータは、無症候性のIDPの少なくとも1名が、これらの短時間の遭遇の間にSARS-CoV-2を感染させたことを示唆している。

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