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MMWR抄訳

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2020/10/16Vol. 69 / No. 41

MMWR69(41):1473-1480
Prostate Cancer Incidence and Survival, by Stage and Race/Ethnicity — United States, 2001–2017

病期、人種/民族による前立腺がんの罹患率と生存率 ― アメリカ、2001年~2017年

アメリカの男性における前立腺がんは、がん関連死の2番目に多い死因である。2000年以降、前立腺がんの罹患率は全体的に減少していることが過去の研究で立証されているが、2010年から遠隔転移の病期(原発巣から離れた身体の部位へがんが拡がる)にある前立腺がんの罹患率が増加している。また、アメリカの人口の80%以下を網羅するデータを使用した過去の研究では、病気、年齢、人種/民族により前立腺がんの生存率に差が認められている。アメリカにおける前立腺がんの罹患率および生存率に関する最新のデータを提供するために、CDCは、U.S. Cancer Statistics(USCS)の人口ベースがんレジストリのデータを分析した。2003年から2017年にアメリカで新規に診断された前立腺がん症例は計3,087,800例であった。この15年間にわたり、年齢で調整した10万人あたりの罹患率は2003年の155例から2017年には105例に減少し、70~74歳 (764例)と黒人(202例)で最も高かった。前立腺がんの病期は限局が77%、局所浸潤が11%、遠隔転移が5%、病期不明が7%であった。2003年~2017年に前立腺がんの全体的な罹患率は減少したが[年平均変化率(AAPC)=-2.5%]、遠隔転移症例では増加し(AAPC=2.2%)、特に2010年から2017年にかけて大きく増加し(年変化率=5.1%)、人種/民族に関係なく、2011年以前に始まった。2001年~2016年に生存データのある3,104,380例のうち、5年および10年相対生存率はそれぞれ97.6%および97.2%であった。49歳以下および80歳以上では10年相対生存率が最も低かった(それぞれ95.6%、82.7%)。限局期症例における10年相対生存率は100%であった。2001年~2005年と2011年~2016年の期間で比較した5年生存率は、局所浸潤期症例では97.5%から99.3%に、遠隔転移期症例では28.7%から32.3%に改善した。2001年~2016年の遠隔転移期症例における5年生存率はアジア系/太平洋諸島民(42.0%)にて最も高く、次いでヒスパニック系37.2%、アメリカインディアン/アラスカ先住民32.2%、黒人男性31.6%、白人男性29.1%であった。病期、人種/民族、年齢による罹患率と生存率の違いを把握することは、スクリーニング検査、治療、生存者のケアに関連する公衆衛生上の計画の指針となり得る。病期、人種/民族、年齢による差についてのさらなる研究は、転帰の格差の改善に向けた介入の情報をもたらすかもしれない。

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