一般財団法人 国際医学情報センター 信頼できる医学・薬学・医療情報を適切に提供することによって健康社会に貢献します。

一般財団法人 国際医学情報センター

IMICライブラリ IMIC Library

ホームIMICライブラリMMWR抄訳2020年(Vol.69)検査でCOVID-19と確定診断された入院中の妊婦・・・

MMWR抄訳

rss

2020/09/25Vol. 69 / No. 38

MMWR69(38):1347-1354
Characteristics and Maternal and Birth Outcomes of Hospitalized Pregnant Women with Laboratory-Confirmed COVID-19 — COVID-NET, 13 States, March 1–August 22, 2020

検査でCOVID-19と確定診断された入院中の妊婦における特徴と母体および出産の転帰 ― COVID-NET、13州、2020年3月1日~8月22日

妊婦は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が重症化するリスクが高い可能性がある。COVID-19-Associated Hospitalization Surveillance Network(COVID-NET)では、COVID-19の原因ウイルスであるSARS-CoV-2が検査で確認された入院に関する人口ベースのデータを収集している。今回、2020年3月1日~8月22日の期間に13州(カリフォルニア州、コロラド州、コネチカット州、ジョージア州、メリーランド州、ミシガン州、ミネソタ州、ニューメキシコ州、ニューヨーク州、オハイオ州、オレゴン州、テネシー州、ユタ州)にて入院中の妊婦に関するデータを収集し、分析した。同期間、15~49歳のCOVID-19女性患者7,895名の入院が確認され、そのうち2,318名のカルテ調査が完了し、妊娠に関する情報が明らかな2,255名(97.3%)のうち598名(26.5%)が妊娠していた(年齢中央値29歳)。人種/民族が報告されている577名中、42.5%がヒスパニック/ラテン系(ヒスパニック系)、26.5%が非ヒスパニック系黒人であった。妊娠期間について明らかな596名のうち、妊娠初期は14名(2.3%)、中期は61名(10.2%)、後期は521名(87.4%)であった。入院理由は324名で明らかであり、産科の指示(分娩、出産を含む)が242名(74.7%)、COVID-19関連疾患が61名(18.8%)、その他の理由が21名(6.5%)であった。妊娠初期/中期における入院理由で最も多かったのはCOVID-19関連疾患であり(56.8%)、妊娠後期では産科の指示が多かった(81.9%)。また、入院したCOVID-19妊婦の20.6%に基礎疾患があり、喘息(8.2%)、高血圧(4.3%)の有病率が多かった。COVID-19妊婦の入院時、272名(45.5%)には症状があり、326名(54.5%)は無症状であった。妊娠初期/中期に入院した女性では後期に入院した入院した女性に比べて症状があることが多く(84.0% vs. 39.9%)、報告された症状は発熱/悪寒(59.6%)、咳(59.2%)が多かった。また、入院時に症状のあったCOVID-19妊婦のうち44名(16.2%)がICUに入室し、23名(8.5%)は侵襲的人工換気を要し、2名(0.7%)が死亡した。無症状の女性ではICU入室、侵襲的人工換気の施行、死亡はいずれも認めなかった。退院時、458名(76.6%)が妊娠期間を終了しており、うち448名(97.8%)が生産であり、10名(2.2%)は妊娠損失し(妊娠20週未満:4名、20週以上:5名、時期不明:1名)、妊娠喪失は症状のあった妊婦、無症状の妊婦のいずれにも発生した。生児出産した445名のうち、87.4%が37週以上の満産期出産、12.6%は37週未満の早産であった。また、生産児のうち2名が入院中に死亡し、いずれも症状があり、人工換気を要した女性から産まれていた。妊婦および医療従事者はCOVID-19重症化リスクの可能性、有害な妊娠転帰について知るべきであり、出産入院中のCOVID-19を特定することは妊婦、両親、新生児、他の患者、病院関係者を保護するための予防的対策を指南する上で重要である。

References

  • Ellington S, Strid P, Tong VT, et al. Characteristics of women of reproductive age with laboratory-confirmed SARS-CoV-2 infection by pregnancy status—United States, January 22–June 7, 2020. MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2020;69:769–75. <https://doi.org/10.15585/mmwr.mm6925a1>
  • Panagiotakopoulos L, Myers TR, Gee J, et al. SARS-CoV-2 infection among hospitalized pregnant women: reasons for admission and pregnancy characteristics—eight U.S. health care centers, March 1–May 30, 2020. MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2020. Epub September 16, 2020.
  • Garg S, Kim L, Whitaker M, et al. Hospitalization rates and characteristics of patients hospitalized with laboratory-confirmed coronavirus disease 2019—COVID-NET, 14 states, March 1–30, 2020. MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2020;69:458–64. <https://doi.org/10.15585/mmwr.mm6915e3>
  • Martinez DA, Hinson JS, Klein EY, et al. SARS-CoV-2 positivity rate for Latinos in the Baltimore-Washington, DC region. JAMA 2020;324:392–5. <https://doi.org/10.1001/jama.2020.11374>
  • Okoh AK, Sossou C, Dangayach NS, et al. Coronavirus disease 19 in minority populations of Newark, New Jersey. Int J Equity Health 2020;19:93. <https://doi.org/10.1186/s12939-020-01208-1>
  • Pettirosso E, Giles M, Cole S, Rees M. COVID-19 and pregnancy: a review of clinical characteristics, obstetric outcomes and vertical transmission. Aust N Z J Obstet Gynaecol 2020;ajo.13204. <https://doi.org/10.1111/ajo.13204>
  • Badr DA, Mattern J, Carlin A, et al. Are clinical outcomes worse for pregnant women at ≥20 weeks’ gestation infected with COVID-19? A multicenter case-control study with propensity score matching. Am J Obstet Gynecol 2020. <https://doi.org/10.1016/j.ajog.2020.07.045>
  • Savasi VM, Parisi F, Patanè L, et al. Clinical findings and disease severity in hospitalized pregnant women with coronavirus disease 2019 (COVID-19). Obstet Gynecol 2020;136:252–8. <https://doi.org/10.1097/AOG.0000000000003979>
  • Martin JA, Hamilton BE, Osterman MJK, Driscoll AK. Births: final data for 2018. Natl Vital Stat Rep 2019;68:1–47.

ページトップへ

一般財団法人 国際医学情報センター

〒160-0016 
東京都新宿区信濃町35番地 信濃町煉瓦館
TEL:03-5361-7080 (総務課)

WEBからのお問い合わせ

財団や各種サービスについてのお問い合わせ、お見積もりのご依頼、
サービスへのお申し込みはこちらをご覧ください。

お問い合わせ