一般財団法人 国際医学情報センター 信頼できる医学・薬学・医療情報を適切に提供することによって健康社会に貢献します。

一般財団法人 国際医学情報センター

IMICライブラリ IMIC Library

ホームIMICライブラリMMWR抄訳2020年(Vol.69)じん肺症による死亡の傾向 ― アメリカ、1999年・・・

MMWR抄訳

rss

2020/06/12Vol. 69 / No. 23

MMWR69(23):693-698
Trends in Pneumoconiosis Deaths — United States, 1999–2018

じん肺症による死亡の傾向 ― アメリカ、1999年~2018年

じん肺症は、炭塵やさまざまな種類の鉱物粉末などの塵埃粒子の吸入によって引き起こされる予防可能な職業性肺疾患である。じん肺症に関連する死亡の最近の傾向を調査するために、CDCは、1999年~2018年までの15歳以上の死亡者の複数の死因データ、および1999年、2003年、2004年、2007年~2013年の26州から収集された産業および職業データを分析した。1999年~2018年の間に、15歳以上の合計43,366人の死亡者の死亡証明書にじん肺症が記載されており、そのうちじん肺症が原死因であったのは17,578人(40.5%)であった。すべてのじん肺症の死亡者の中では、17,797人(41.0%)は75~84歳で、男性(41,777人、96.3%)、白人(41,029人、94.6%)、非ヒスパニック系(42,339人、97.6%)が大半を占めた。石綿症は死亡の約5分の3(26,059人、60.1%)に関連しており、次いで炭鉱労働者じん肺症(11,203人、25.8%)および詳細不明のじん肺症(3,409人、7.9%)が多かった。1999年~2018年の間では、じん肺症による死亡の年間の総数は40.4%減少し、2002年(2,715人)から2018年(1,632人)にかけて有意に減少した。この期間中に、他の無機粉塵(アルミニウム、ボーキサイト、ベリリウム、鉄、酸化スズなど)を除き、あらゆるタイプのじん肺症の死亡が減少した。じん肺症による死亡の最大の減少は、炭鉱労働者じん肺症(69.6%)と珪肺症(53.0%)で認めた。年齢により調整された死亡率は、じん肺症の種類ごとに地理的に異なった。20年間で人口100万人あたりの最も高い死亡率は、炭鉱労働者じん肺症ではウェストバージニア州(59.8人)、石綿症ではモンタナ州(20.0人)、珪肺症ではバーモント州(2.3人)、詳細不明のじん肺症ではウェストバージニア州(24.1人)であった。1999年、2003年、2004年、2007年〜2013年に、26州の15歳以上のじん肺症に関連する死者6,436人のうち6,223人(96.7%)の産業および職業データが利用可能であった。炭鉱労働者じん肺症に関連する死亡は、石炭鉱業の労働者(1,331人、74.2%)および採掘機械オペレーター(1,203人、65.0%)の間で最も多く発生し、石綿症関連の死亡は、建設業界の労働者(820人、25.0%)およびパイプ施設、配管、パイプ取り付け、スチームパイプ取り付け作業員(264人、8.0%)の間で最も多く発生した。珪肺症に関連する死亡は、建設業界の労働者(63人、18.9%)と採掘機械オペレーター(41人、12.3%)で最も多く発生した。じん肺症に関連する死亡の継続的な発生は、職業性粉塵曝露の減少、早期の症例発見、および傾向を監視するための継続的なサーベイランスの重要性を強調している。

References

  • National Institute for Occupational Safety and Health. Workplace safety and health topics: pneumoconioses. Cincinnati, OH: US Department of Health and Human Services, CDC, National Institute for Occupational Safety and Health; 2011. <https://www.cdc.gov/niosh/topics/pneumoconioses/>
  • Attfield MD, Wood JM, Antao VC, Pinheiro MD; CDC. Changing patterns of pneumoconiosis mortality—United States, 1968–2000. MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2004;53:627–32. <https://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm5328a1.htm>
  • US Department of Health and Human Services. Healthy people 2020: reduce pneumoconiosis deaths. Washington, DC: US Department of Health and Human Services; 2020. <https://www.healthypeople.gov/node/5046/data_details>
  • Bang KM, Mazurek JM, Attfield MD; CDC. Silicosis mortality, prevention, and control—United States, 1968–2002. MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2005;54:401–5. <https://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm5416a2.htm>
  • Bang KM, Mazurek JM, Syamlal G, Wood JM. Asbestosis mortality surveillance in the United States, 1970–2004. Int J Occup Environ Health 2008;14:161–9. https://doi.org/10.1179/oeh.2008.14.3.161>
  • Martonik JF, Nash E, Grossman E. The history of OSHA’s asbestos rule makings and some distinctive approaches that they introduced for regulating occupational exposure to toxic substances. AIHAJ 2001;62:208–17. <https://doi.org/10.1080/15298660108984624>
  • Blackley DJ, Crum JB, Halldin CN, Storey E, Laney AS. Resurgence of progressive massive fibrosis in coal miners—Eastern Kentucky, 2016. MMW<R Morb Mortal Wkly Rep 2016;65:1385–9. <https://doi.org/10.15585/mmwr.mm6549a1>
  • Friedman GK, Harrison R, Bojes H, Worthington K, Filios M. Notes from the field: silicosis in a countertop fabricator—Texas, 2014. MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2015;64:129–30.
  • Mazurek JM, Syamlal G, Wood JM, Hendricks SA, Weston A. Malignant mesothelioma mortality—United States, 1999–2015. MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2017;66:214–8. <https://doi.org/10.15585/mmwr.mm6608a3>
  • Mazurek JM, Wood JM, Schleiff PL, Weissman DN. Surveillance for silicosis deaths among persons aged 15–44 years—United States, 1999–2015. MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2017;66:747–52. <https://doi.org/10.15585/mmwr.mm6628a2>

このコンテンツに「いいね」する

ページトップへ

一般財団法人 国際医学情報センター

〒160-0016 
東京都新宿区信濃町35番地 信濃町煉瓦館
TEL:03-5361-7080 (総務課)

WEBからのお問い合わせ

財団や各種サービスについてのお問い合わせ、お見積もりのご依頼、
サービスへのお申し込みはこちらをご覧ください。

お問い合わせ