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MMWR抄訳

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2020/03/06Vol. 69 / No. 9

MMWR69(9):231-235
Student-Reported School Safety Perceptions, Connectedness, and Absenteeism Following a Multiple-Fatality School Shooting — Broward County, Florida, February 14–21, 2018

複数の死亡者がでた学校での銃乱射事件後の生徒から報告された学校における安全性の感じ方、関係性、長期欠席 ― フロリダ州ブロワード郡、2018年2月14~21日

2009年7月から2018年6月までに、アメリカにおける複数の犠牲者のでた学校に関連する殺人事件の割合は大幅に変動し、近年では大幅に増加しているエビデンスがある。このような事件が生徒の学校への出席、安全性の感じ方、関係性に与える影響に関するデータは限られているが、重要である。今回の研究では、2018年2月14日のフロリダ州パークランドにあるMarjory Stoneman Douglas高校で複数の死亡者がでた銃乱射事件前後において、近隣の学区内のデータを使用した。自己記入式アンケートは、ひとつのグループ(575人)では銃撃直前の2月14日に、他のグループ(502例)では銃撃後の2月15~21日に実施された。これらのグループの人口統計は同様であった。人口統計特性を調整した線形およびロジスティック回帰分析では、安全性に関する感じ方または経験、学校とのつながり、長期欠席に関するグループ間の違いを調査した。ロジスティック回帰分析では、銃乱射前に調査した生徒と比較して銃乱射後に調査した生徒では、学校で安全であると感じる確率が有意に低いが、学校で幸せを感じ、学校の職員が生徒を公平に扱い、世話することへの信頼を報告する確率が有意に高かった。さらに、銃乱射後に調査した生徒では、安全ではないと感じたため、過去30日間に1日以上学校に行くつもりがなく、過去30日間に1日以上学校に行けないという確率が有意に高かった。線形回帰分析では、銃乱射後に調査した生徒では銃撃前よりも、平均の学校の関係性スコアが有意に高かった。調査結果は、銃乱射事件が近隣の学校の生徒における安全性の認識と欠席に即座に大きな影響を与えたことを示唆している。また、調査結果は、学校の銃乱射現場の近くで学校に通っている生徒のトラウマ情報に基づいた支援の必要性を示唆している。社会的支援と連帯の自発的な例に加え、公式および非公式の取り組みを通じて学校のつながりを高めることは、トラウマ関連の影響を緩和するのに役立つ可能性がある。

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