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MMWR抄訳

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2020/02/28Vol. 69 / No. 8

MMWR69(8):216-219
Update: Public Health Response to the Coronavirus Disease 2019 Outbreak — United States, February 24, 2020

最新情報:新型コロナウイルス疾患感染症アウトブレイクに対する公衆衛生対応 ― アメリカ、2020年2月24日

2019年12月に中国湖北省武漢を発端とする2019新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のアウトブレイクは中国全土とアメリカを含む世界31地域に拡大した。2020年2月23日時点での中国本土における感染者数は76,936人、中国以外の地域では1,875人であり、死亡者数は世界中で2,462人となった。アメリカではこの時点で死亡者はおらず、6州にて14人がCOVID-19と診断された(アリゾナ州1例、カリフォルニア州8例、イリノイ州2例、マサチューセッツ州1例、ワシントン州1例、ウィスコンシン州1例)。14人中12人が中国への渡航に関連しており、2人はCOVID-19感染者との接触によるヒトからヒトへの感染であった。さらに39人の感染者が報告され(中国湖北省から本国送還となったアメリカ国民および居住者とその家族:3例、横浜港に停泊したクルーズ客船ダイヤモンドプリンセス号の乗客:36例)、2月24日時点では計1,336人のCDC職員がCOVID-19対応に関わり、症例の鑑別、追跡、COVID-19調査中の人(PUI)の評価、症例の治療、感染リスク、ウイルス特性の評価などを行っている。CDCによる渡航危険情報は、1月27日から中国がレベル3(不要不急な渡航中止勧告)、2月19日から香港および日本がレベル1(十分に注意する)であったが、2月22日に日本はレベル2(予防措置を強化する)に引き上げられ、韓国は2月22日にはレベル2であったが、24日にレベル3に引き上げられた。また、イランおよびイタリアは2月23日にはレベル1であったが、24日にはレベル2に引き上げられた。空港での検査は2月23日の時点で、アメリカにおける11空港で中国からの直行便全便の乗客計46,016名に実施され、11名が病院に搬送され感染検査を受け、検査の結果、1名が陽性のため隔離され治療を受けた。中国湖北省からの渡航者17名が14日間隔離され、うち13名が隔離期間を満了した。2月23日の時点で43の州および準州にて479名がCOVID-19検査を受け、陽性が14名(3%)、陰性が412名(86%)、結果待ちが53名(11%)であった。CDC研究所では、1月18日~2月23日の間に1,007例の2,620検体にRT-PCR検査を行った。また、COVID-19の蔓延を認める地域からの帰還者の隔離措置については、1月29日~2月6日にてアメリカ政府のチャーター機計5便で中国湖北省から帰還した808名(全員、出発時は発熱や咳などの症状なし)を帰国後14日間、アメリカ軍基地にて隔離し、CDCとアメリカ政府で健康状態を観察した。2月23日の時点で28名にCOVID-19関連症状が発現し、うち3名が陽性であった。2月16日までに日本の横浜で隔離されていたクルーズ船ダイヤモンドプリンセス号の乗客および乗員の計355名にCOVID-19症例が確認され、うちアメリカ人は67名であった。2月16日~17日、アメリカ政府はアメリカ人329名を船から帰還させ、チャーター機2便にて本国へ送還した。2月23日の時点で36名(11%)が検査陽性で適切な医療管理下におかれ、残りの乗客および乗員は14日間隔離されている。

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