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MMWR抄訳

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2020/02/21Vol. 69 / No. 7

MMWR69(7):183-188
Characteristics and Health Status of Informal Unpaid Caregivers — 44 States, District of Columbia, and Puerto Rico, 2015–2017

無報酬の私的介護者の特徴および健康状態 ― 44州、ワシントンDC、プエルトリコ、2015年~2017年

2015年におけるアメリカ人の私的な介護者は推定1,770万人であり、家族や友人に対し在宅での無報酬の介助を通じて実質的なサービスを提供していた。介護には、介護者と介護される人との結び付きを深めるなどの多くの利点があるが、介護者に感情的および身体的負担をかけ、うつ病の割合を高め、生活の質を低下させ、全体的な健康不良の原因となる。アメリカの人口の高齢化が続けば、おそらく私的な介護者の必要性は高まるであろうが、介護者の割合に関する全国的な情報は少ない。今回の研究では、Surveillance System(BRFSS)から収集した2015年~2017年のデータに基づき、44州、ワシントンDC、プエルトリコの私的な介護者の人口学的特徴と健康状態が調査された。18歳以上の施設に所属していない成人441,456人のうち、252,602人がインタビュー調査を完遂し、全体で回答者の20.7%が介護者として分類された。現在は介護者ではない人のうち16.7%が、今後2年以内に介護者になると予想していた。介護者の割合は地域によって13.7%(プエルトリコ)~28.2%(テネシー州)とばらつきがあった。無報酬の介護者が最も多い4つの州(アラバマ州、アーカンソー州、ルイジアナ州、テネシー州)は南部の州であり、25%を超える成人が介護者として特定された。全体で無報酬の介護者の58.1%が女性であった[53.0%(アラスカ州)から62.6%(メリーランド州)]。無報酬の介護者の人種的/民族的特徴では、ほとんどが州の人種的人口統計を反映していた。全体で、無報酬の介護者の44.8%は45歳未満、34.4%は45~64歳、20.7%は65歳以上であったが、年齢分布も州によって異なった。管轄区全域で、無報酬の介護者の61.0%が大学入学以上の学歴であった。全体で無報酬の介護者の56.8%は就業者であり、結婚またはパートナーと同居している人は平均57.6%であった。年齢で調整した介護者の健康状態は19.2%が「普通」または「不良」であり、州に寄って差があり[11.7%(ミネソタ州)~34.4%(プエルトリコ)]、19州では、介護者の健康状態が「普通」または「不良」である割合は20%以上であった。介護はアメリカの人口が高齢化するにつれて重要性が増す公衆衛生上の問題であるため、介護者の健康状態には特別な注意を払う必要がある。

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