一般財団法人 国際医学情報センター 信頼できる医学・薬学・医療情報を適切に提供することによって健康社会に貢献します。

一般財団法人 国際医学情報センター

IMICライブラリ IMIC Library

ホームIMICライブラリMMWR抄訳2020年(Vol.69)若者における1型および2型糖尿病の罹患率の傾向 ―・・・

MMWR抄訳

rss

2020/02/14Vol. 69 / No. 6

MMWR69(6):161-165
Trends in Incidence of Type 1 and Type 2 Diabetes Among Youths — Selected Counties and Indian Reservations, United States, 2002–2015

若者における1型および2型糖尿病の罹患率の傾向 ― 特定郡およびインディアン居住地、アメリカ、2002年~2015年

糖尿病は20歳未満の者においても一般的な慢性疾患の1つであり、小児期および青年期に発症した場合、糖尿病性腎症、網膜症、末梢神経障害などの多くの合併症に関与する。2002年~2012年、アメリカの若者における1型および2型糖尿病の罹患率はそれぞれ1.4%、7.1%増加しており、今回、20歳未満の若者における糖尿病罹患率の最近の傾向について、2002年~2015年のSEARCH for Diabetes in Youth Study(SEARCH)データが分析された。SEARCHはコロラド州(全64郡およびアリゾナ州インディアン居住地、コロラド州指導下ニューメキシコ州)、オハイオ州(8郡)、サウスカロライナ州(全46郡)、ワシントン州(5郡)およびカリフォルニア州(7郡)のカイザーパーマネンテ南カリフォルニア(KPSC)登録者の全69,457,475名による糖尿病サーベイランスレジストリである。糖尿病は医師の診断に基づき確定し、2型糖尿病は10歳未満の症例数が少ないため(計181例)、2型糖尿病の罹患率は診断時に10~19歳の症例を含めた。2002年~2015年、1型および2型糖尿病の若者はそれぞれ14,638例、3,916例を特定され、捕獲/再捕獲分析によりそれぞれ98%~99%、92%~97%が確認された。1型糖尿病の罹患率(10万人あたり)は2002年~2015年、5歳未満の診断例とアメリカインディアンを除くすべての人口統計グループにて増加し、全体では2002年~2003年が19.5、2009年~2010年が20.4、2011年~2012年が21.7、2014年~2015年が22.3であり、診断時年齢10~14歳、男児および白人にて高かった。1型糖尿病例の年齢、性別、人種/民族による補正後の年間変化率(APC)は2002年~2015年にて1.93であり、黒人(2.72)、ヒスパニック系(4.05)、アジア/太平洋諸国(4.36)に比べ白人(0.73)にて低かった。若者における10万人あたりの2型糖尿病罹患率は白人を除く全ての人口統計グループにて増加し、全体では2002年~2003年が9.0、2009~2010年:12.2、2011年~2012年が12.5、2014年~2015年が13.8であり、補正後APCは2002年~2015年にて4.81であり、白人では0.77と低く、アメリカインディアンは3.69、黒人は5.97、ヒスパニック系は6.45、アジア人/太平洋諸国民は7.72であった。以上、若者における1型および2型糖尿病の増加率は白人に比べ人種/民族的マイノリティにて高く、これらの傾向を促進する要因の特定し、治療計画に関する情報を知らせるため、継続的に監視する必要性があることが示唆された。

References

  • Zylke JW, DeAngelis CD. Pediatric chronic diseases—stealing childhood. JAMA 2007;297:2765–6. PMID:17595280 <https://doi.org/10.1001/jama.297.24.2765>
  • Dabelea D, Stafford JM, Mayer-Davis EJ, et al.; SEARCH for Diabetes in Youth Research Group. Association of type 1 diabetes vs type 2 diabetes diagnosed during childhood and adolescence with complications during teenage years and young adulthood. JAMA 2017;317:825–35. PMID:28245334 <https://doi.org/10.1001/jama.2017.0686>
  • Hamman RF, Bell RA, Dabelea D, et al.; SEARCH for Diabetes in Youth Study Group. The SEARCH for Diabetes in Youth study: rationale, findings, and future directions. Diabetes Care 2014;37:3336–44. PMID:25414389 <https://doi.org/10.2337/dc14-0574>
  • Mayer-Davis EJ, Dabelea D, Lawrence JM. Incidence trends of type 1 and type 2 diabetes among youths, 2002–2012. N Engl J Med 2017;377:301. PMID:28723318 <https://doi.org/10.1056/NEJMc1706291>
  • Benjamin MA, Rigby RA, Stasinopoulos DM. Generalized autoregressive moving average models. J Am Stat Assoc 2003;98:214–23. <https://doi.org/10.1198/016214503388619238>
  • Akaike H. A new look at the statistical model identification. IEEE Trans Automat Contr 1974;19:716–23. <https://doi.org/10.1109/TAC.1974.1100705>
  • Kim HJ, Fay MP, Feuer EJ, Midthune DN. Permutation tests for joinpoint regression with applications to cancer rates. Stat Med 2000;19:335–51. <https://doi.org/10.1002/(SICI)1097-0258(20000215)19:3<335::AID-SIM336>3.0.CO;2-Z>
  • Verlato G, Muggeo M. Capture-recapture method in the epidemiology of type 2 diabetes: a contribution from the Verona Diabetes Study. Diabetes Care 2000;23:759–64. <https://doi.org/10.2337/diacare.23.6.759>
  • Hales CM, Fryar CD, Carroll MD, Freedman DS, Ogden CL. Trends in obesity and severe obesity prevalence in US youth and adults by sex and age, 2007–2008 to 2015–2016. JAMA 2018;319:1723–5. PMID:29570750 <https://doi.org/10.1001/jama.2018.3060>

このコンテンツに「いいね」する

ページトップへ

一般財団法人 国際医学情報センター

〒160-0016 
東京都新宿区信濃町35番地 信濃町煉瓦館
TEL:03-5361-7080 (総務課)

WEBからのお問い合わせ

財団や各種サービスについてのお問い合わせ、お見積もりのご依頼、
サービスへのお申し込みはこちらをご覧ください。

お問い合わせ