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MMWR抄訳

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2019/10/11Vol. 68 / No. 40

MMWR68(40):893-896
National Update on Measles Cases and Outbreaks — United States, January 1–October 1, 2019

麻疹の症例およびアウトブレイクに関する全国的な最新情報 ― アメリカ、2019年1月1日~10月1日

2019年1月1日から10月1日までに、アメリカでは31州とニューヨーク市(NYC)にて合計1,249例の麻疹症例と22件の麻疹アウトブレイクが報告された。この数字は、1992年以来、単年で報告されたアメリカの症例数として最も多く、2000年にアメリカで麻疹根絶が宣言されて以来、報告された年間のアウトブレイクでは2番目に多かった。麻疹は急性熱性発疹疾患であり、影響を受けやすい家庭内接触者の発病率は約90%である。国内でのアウトブレイクは、渡航者がアメリカ外で麻疹に感染し、その後、アメリカ内にて接触したワクチン未接種の人に伝播して発生する可能性がある。報告された麻疹1,249例のうち、アメリカ居住者は1,211例(97%)、年齢中央値は6歳[四分位範囲(IQR):2~22歳]、13%が12カ月未満の乳児[麻疹・おたふく風邪・風疹混合ワクチン(MMR)接種は通常推奨されていない]、31%は1~4歳の幼児、27%は5~17歳の学齢児童、29%が18歳以上の成人であった。すべての麻疹患者のうち、1,107例(89%)がワクチン未接種またはワクチン接種歴が不明であり、142例(11%)がMMRワクチン接種を1回以上受けていた。ほとんどの症例(1,054例、84%)が検査で確定診断され、検体が分子シーケンシングに利用可能であった714例(57%)のうち、遺伝子型B3(49例、7%)およびD8(665例、93%)が同定された。全体で119例(10%)が入院し(年齢中央値6歳、IQR:1~33歳)、12カ月未満の乳児の乳児が20%、60例(5%)が肺炎、1例(0.1%)が脳炎で、死亡例はなかった。海外から帰国したアメリカ居住者の52例(64%)を含む81例が他国からの輸入麻疹症例であった。このうち73例(90%)がワクチン未接種またはワクチン歴が不明であった。また、NYCとニューヨーク州(NYS、NYCを除く)では密接に関連したアウトブレイクが、大規模で緊密な正統派ユダヤ人コミュニティで1年近く継続して伝播しており、2019年中の症例の75%(934例)を占め、アメリカにおける麻疹の根絶状態が脅かされた。NYCおよびNYSでの強固な対応は、1年前の感染の制御に効果的であったが、これらのコミュニティ内の新たな症例に対する継続的な警戒は、根絶が持続しているかどうかを判断するために不可欠である。公衆衛生当局とワクチン未接種のコミュニティとの協力は、アウトブレイクを防ぎ、感染を制限するために重要である。全国的に高いMMR予防接種率を全国的に高く維持し、さらに麻疹対策を迅速に実施することが、依然として広範囲な麻疹の伝播を防ぐための基礎であることに変わりはない。

References

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