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MMWR抄訳

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2019/02/15Vol. 68 / No. 6

MMWR68(6):125-134
Update: Influenza Activity — United States, September 30, 2018–February 2, 2019

最新情報:インフルエンザ活動性 ― アメリカ、2018年9月30日~2019年2月2日

CDCは、アメリカにおけるインフルエンザの活動とウイルスに関するデータを収集、蓄積、分析している。 2018年9月30日から2019年2月2日の間に、アメリカにおけるインフルエンザの活動性は10月~11月の間で低く、12月下旬に増加し、その後、2月上旬まで上昇を続けていた。2019年2月2日の時点では今回は重症度の低いインフルエンザシーズンで、最近のシーズンと比較して、インフルエンザ様疾患(ILI)のための外来受診率、入院率、肺炎およびインフルエンザが原因の死亡数は低下した。小児におけるインフルエンザ関連入院率は、インフルエンザA(H1N1)pdm09が主流のシーズンで観察されたものと同様で、2018年から19年のシーズン中では、インフルエンザ関連の28例の小児の死亡がCDCに報告されている。 インフルエンザA(H1N1)pdm09ウイルスが国の大部分の地域で優勢であるのに対して、インフルエンザA(H3N2)ウイルスはアメリカ南東部で優勢であり、ここ数週間で、他のいくつかの地域で検出されるインフルエンザウイルスの割合が増加した。また、少数のB型インフルエンザウイルス(公衆衛生研究所で実施されたすべてのインフルエンザ陽性検査の3%未満)も報告された。 抗原的に特徴付けられたインフルエンザウイルスの大半は、2018~19年の北半球インフルエンザワクチンウイルスを代表する細胞培養増殖標準ウイルスに類似していた。 2018年10月1日から2019年2月2日までの間にアメリカで収集された823件のインフルエンザウイルス検体[A(H1N1)pdm09:481件、A(H3N2):254件、B/Victoria: 34件、B/Yamagataの54件]について、オセルタミビル、ザナミビル、ペラミビルに対する耐性を試験した結果、 2件(0.4%)のA(H1N1)pdm09ウイルスでは、オセルタミビルおよびペラミビルによる抑制が非常に低下した。 さらに2件(0.4%)のA(H1N1)pdm09ウイルスはオセルタミビルによる抑制が低下した。 テストされたすべてのインフルエンザウイルスはザナミビルに感受性であった。2018-19年インフルエンザシーズンのためのバロキサビル感受性試験の報告は今シーズンの後半に開始される予定である。 アダマンタン(アマンタジンおよびリマンタジン)に対する高レベルの耐性は、A(H1N1)pdm09およびA(H3N2)ウイルスの間で持続している(アダマンタン類はインフルエンザBウイルスに対して有効ではない)。医療提供者は、インフルエンザウイルスが流行している間は、生後6カ月以上のすべてのワクチン未接種者に予防接種を提供し、接種を奨励し続けるべきである。予防接種の状況にかかわらず、重症、合併症、進行性の病気のある人、入院が必要な人、インフルエンザ合併症のリスクが高い人がインフルエンザと確認された場合、または疑われる場合は、抗ウイルス薬で治療することが重要である。

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