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MMWR抄訳

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2019/01/18Vol. 68 / No. 2

MMWR68(2):31-36
Gastroschisis Trends and Ecologic Link to Opioid Prescription Rates — United States, 2006–2015

腹壁破裂の傾向とオピオイド処方率との生態学的関連 ― アメリカ、2006年~2015年

出生時に腹部の臓器の一部が体外に脱出している腹壁破裂は、腹壁の重篤な先天性欠損症であり、患者数が世界中で増加している。腹壁破裂は、出生後に外科的修復を要し、乳児期の消化および栄養の合併症と関係し、発育に影響を及ぼす可能性がある。アメリカ14州の最近のデータでは、1995年から2012年にかけて腹壁破裂の患者数が増加していることが示されている。母親の若年齢も腹壁破裂と強く関連しているが、研究によると喫煙、泌尿・生殖器感染症、処方オピオイド使用などの危険因子も関連している可能性を示唆している。2006年~2010年と2011年~2015年における年齢別の腹壁破裂の有病率を評価するために、人口に基づいた20州のサーベイランスプログラムのデータを統合して解析し、生態学的アプローチを使用して年間のオピオイド処方率の分類による腹壁破裂の有病率を比較した。腹壁破裂症例は、2006年~2010年では8,342,741人の生産児のうち3,489例(10,000人の生産児あたり4.2例)、2011年~2015年では9,359,005人の生産児のうち4,166例(同4.5例)が報告された。大多数をしめる29歳までの年齢区分の母親における腹壁破裂の有病率は、非ヒスパニック系黒人の母親よりも非ヒスパニック系白人およびヒスパニック系の母親から出生した乳児にて高かった。 2006年から2015年にかけて、4つの母親の年齢区分のうち3つで腹壁破裂の有病率の直線的な増加をみとめ、各年ともに20歳未満の母親から生まれた乳児で最も多かったが、有意な直線的増加はなかった。2006年~2015年、腹壁破裂の有病率はオピオイド処方率が高い地域(10,000人の生産児あたり5.1例)および中程度の地域(同4.6例)にて、オピオイドの処方率が低い地域(同3.2例)と比べ、それぞれ1.6倍および1.4倍高かった。有病率は経時的に変化したが、各調査年で1.0を上回っていた。若い母体年齢と腹壁破裂との関連性に寄与する因子を理解し、妊娠中の処方オピオイド使用が妊娠転帰に及ぼす影響を評価するために、公衆衛生研究が必要とされている。

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