一般財団法人 国際医学情報センター 信頼できる医学・薬学・医療情報を適切に提供することによって健康社会に貢献します。

一般財団法人 国際医学情報センター

IMICライブラリ IMIC Library

ホームIMICライブラリMMWR抄訳2019年(Vol.68)電子カルテシステムを使用している一次医療機関での非・・・

MMWR抄訳

rss

2019/01/18Vol. 68 / No. 2

MMWR68(2):25-30
Opioid Prescribing Rates in Nonmetropolitan and Metropolitan Counties Among Primary Care Providers Using an Electronic Health Record System — United States, 2014–2017

電子カルテシステムを使用している一次医療機関での非都市郡および大都市郡におけるオピオイド処方率 ― アメリカ、2014年~2017年

アメリカでは、薬物過剰摂取は意図的でない傷害による死亡の中で一番多い原因となっている。 2017年の致死的な薬物過剰摂取70,237例のうち17,029例(24.2%)に処方オピオイドが関与していた。非都市部(地方)でのオピオイド関連の死亡率は高率が続いており、2017年では、オピオイド処方率が高い15郡のうち、14郡は地方の郡であった。オピオイド処方率が高いと患者を中毒および過剰摂取の危険にさらす。このため、Athenahealthの電子カルテシステム(HER)から得られた匿名化されたデータを使用して、アメリカの31,422の一次医療機関のオピオイド処方率を分析し、2014年1月から2017年3月までの傾向を評価した。今回の分析では、CDCの慢性疼痛に対するオピオイド処方ガイドライン(ガイドライン)の2016年3月の発行前後で、郡の6段階の都市-非都市分類カテゴリ間で処方行為にどのくらい差があるかを調査した。経時的な比較のために、データを3つの期間に分け、期間1は2014年1月5日~2015年1月3日までの52週間、期間2はその後の2016年3月19日までの63週間、期間3は2017年3月11日までの51週間であった。 全体で128,194,491人-週のデータを分析し、このうち8,810,237人-週(6.9%)にオピオイドが処方され、期間1での7.4%から期間3での6.4%に減少した。疼痛とオピオイド使用障害治療のために処方されたブプレノルフィンは、すべてのオピオイド処方の0.02%に過ぎなかった。 郡分類によると、調査期間中にオピオイドを処方された患者の全体の割合の範囲は、5.2%(大規模で中心的な大都市郡)から9.6%(非中核的な郡)であった。 非中核郡の患者は、試験期間中に大規模で中心的な大都市圏の患者よりも87%オピオイド処方を受ける可能性が高かった。1年間にオピオイド処方を受ける可能性は、CDCガイドラインが発行される前の期間1では非中核郡で6.4%、小都市郡で9.7%増加したが、CDCガイドライン発行後の期間3では、すべての郡グループで有意に減少した。EHRからのデータは、理想的な条件下での最小のラグタイムによって、オピオイド処方および他の公衆衛生上重要な分野の傾向をモニタリングするための伝統的な監視方法を効果的に補足することができる。人口密度の低い地域では、オピオイド処方の減少における実質的な進歩と継続的な減量の必要性の両方を示している可能性があるので、地域医療の実践と介入プログラムは地域特性に合わせることが重要である。

References

  • Scholl L, Seth P, Kariisa M, Wilson N, Baldwin G. Drug and opioid-involved overdose deaths—United States, 2013–2017. MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2018;67:1419–27. <https://doi.org/10.15585/mmwr.mm675152e1>
  • Mack KA, Jones CM, Ballesteros MF. Illicit drug use, illicit drug use disorders, and drug overdose deaths in metropolitan and nonmetropolitan areas—United States. Am J Transplant 2017;17:3241–52. <https://doi.org/10.1111/ajt.14555>
  • CDC. Vital signs: overdoses of prescription opioid pain relievers—United States, 1999–2008. MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2011;60:1487–92.
  • Dowell D, Haegerich TM, Chou R. CDC guideline for prescribing opioids for chronic pain—United States, 2016. MMWR Recomm Rep 2016;65(No. RR-1). <https://doi.org/10.15585/mmwr.rr6501e1>
  • Cleveland RB, Cleveland WS, McRae JE, Terpenning I. STL: a seasonal-trend decomposition procedure based on loess. J Off Stat 1990;6:3–33.
  • Keyes KM, Cerdá M, Brady JE, Havens JR, Galea S. Understanding the rural-urban differences in nonmedical prescription opioid use and abuse in the United States. Am J Public Health 2014;104:e52–9. <https://doi.org/10.2105/AJPH.2013.301709>
  • Monnat SM, Rigg KK. Examining rural/urban differences in prescription opioid misuse among US adolescents. J Rural Health 2016;32:204–18. <https://doi.org/10.1111/jrh.12141>
  • Click IA, Basden JA, Bohannon JM, Anderson H, Tudiver F. Opioid prescribing in rural family practices: a qualitative study. Subst Use Misuse 2018;53:533–40. <https://doi.org/10.1080/10826084.2017.1342659>
  • Rutkow L, Chang HY, Daubresse M, Webster DW, Stuart EA, Alexander GC. Effect of Florida’s prescription drug monitoring program and pill mill laws on opioid prescribing and use. JAMA Intern Med 2015;175:1642–9. <https://doi.org/10.1001/jamainternmed.2015.3931>
  • Compton WM, Jones CM, Baldwin GT. Relationship between nonmedical prescription-opioid use and heroin use. N Engl J Med 2016;374:154–63. <https://doi.org/10.1056/NEJMra1508490>

このコンテンツに「いいね」する

ページトップへ

一般財団法人 国際医学情報センター

〒160-0016 
東京都新宿区信濃町35番地 信濃町煉瓦館
TEL:03-5361-7080 (総務課)

WEBからのお問い合わせ

財団や各種サービスについてのお問い合わせ、お見積もりのご依頼、
サービスへのお申し込みはこちらをご覧ください。

お問い合わせ