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MMWR抄訳

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2019/01/11Vol. 68 / No. 1

MMWR68(1):6-10
Evaluation of State-Mandated Reporting of Neonatal Abstinence Syndrome — Six States, 2013–2017

州に報告義務のある新生児禁断症候群の評価 ― 6州、2013年~2017年

2004年~2014年、アメリカにおける新生児禁断症候群(NAS)の罹患率は、病院で生まれた新生児1000人あたり1.5から8.0へと433%増加しており、2014年は15分に1人がNASの症状を伴って生まれている。NASは主に子宮内でのオピオイド曝露による禁断症候群であり、胎児成長不良、早産、死産、先天性異常などを来す。NASサーベイランスは病院の退院データに基づくため、罹患率は歴史的に低く評価され、また、リアルタイムにて入手できないことから、アリゾナ州、フロリダ州、ジョージア州、ケンタッキー州、テネシー州およびバージニア州では2013年~2017年、州法によるNAS症例報告を開始し、今回、法律施行前後での報告データの評価が行われた(実施期間:2018年3月~5月)。6州すべてNASの臨床診断は医療提供者により行われ、テネシー州を除く5州では医療提供者または医療施設にNAS症例を州保健局(SHD)に報告することを義務付けており、ジョージアおよびテネシー州はSHDに州議会への報告を義務付けている。また、ジョージアおよびバージニア州では州法にてNASが定義されていた。症例報告に要する期間は州により異なり、SHDへの報告はケンタッキー州では診断時、アリゾナ州では5日以内、バージニア州は1カ月、フロリダ州では6カ月以内としており、ジョージア州およびテネシー州の州議会への報告は年1回であった。要求される報告項目も州により異なり、症例の人口統計データは6州すべてにて収集され、フロリダ州、ジョージア州、ケンタッキー州およびテネシー州では母親の人口統計データも要求される。報告されたデータはアリゾナ州、ジョージア州、ケンタッキー州およびテネシー州では匿名にて公表され、これら4州は地域における評価、計画、プログラム開発の情報を与え、また、介入の機会を提供するため、他の州や地方機関とデータを共有している。アリゾナ州はNASサーベイランスにより、疼痛治療やオピオイド使用障害に対する薬物治療を含む妊娠中のオピオイド治療に起因するNAS症例に関する理解が改善し、オピオイド使用障害を伴う妊婦に対する治療戦略を改善する機会を得たと報告している。フロリダ州は乳児と母親の退院データをリンクし、オピオイド曝露下にて2回以上妊娠した女性を治療サービスに結びつけており、他の州では家族のための支援および統合的なサービスの提供にデータが利用されている。

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