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MMWR抄訳

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2019/01/04Vol. 67 / Nos. 51 & 52

MMWR67(51 & 52):1419-1427
Drug and Opioid-Involved Overdose Deaths — United States, 2013–2017

薬物およびオピオイドが関与する過剰摂取による死亡 ― アメリカ、2013年~2017年

2016年のアメリカにおける薬物過剰摂取による死亡は63,632例で、2015年から21.4%増加し、3分の2はオピオイドが関与していた。 2015年から2016年にかけて、薬物の過剰摂取による死亡は調査したすべての薬物カテゴリーで増加し、メタドン以外の合成オピオイド(以下、合成オピオイド)の関与する死亡が最も増加しており、それには違法に製造されたフェンタニル(IMF)も含まれていた。2013年以降、現在のオピオイド過剰摂取の蔓延は、合成オピオイドが関与する死亡の増加が著しく、地理的な違いの報告があるものの、IMFは過剰摂取による死亡の増加の一因となっている。CDCは、2013~2017年に50州およびワシントンDCにおけるすべての薬物過剰摂取が関与した死亡率、および20州での合成オピオイドが関与した死亡率について、州別の変化を調査した。さらに、2016年から2017年までのすべてのオピオイドとオピオイドのサブカテゴリーが関与する死亡率の変化を、人口統計、都市化レベル、および34の州とワシントンDCにおいて調査した。2017年の70,237例の薬物過剰摂取による死亡のうち、47,600例(67.8%)にオピオイドが関与し、2016年よりも12.0%増加した。合成オピオイドは、すべてのオピオイドが関与した過剰投与による死亡の59.8%を占め、2016年から2017年までに45.2%増加した。2013年から2017年にかけて、薬物過剰摂取による死亡率は、35の州およびワシントンDCで著しく増加し、20州のうち15州で合成オピオイドに関与する死亡率が大幅に増加した。2016年から2017年では、すべてのオピオイドおよび合成オピオイドが関与した過剰摂取による死亡は増加した。オピオイドに関連した過剰摂取による死亡は、男性と女性、25歳以上、非ヒスパニック系白人(白人)、非ヒスパニック系黒人(黒人)、およびヒスパニック系で増加した。 年齢グループによる相対的な変化は65歳以上で最も大きく(17.2%)、中規模都市圏の郡で絶対的な増加率が最も大きかった(10万人あたり1.9人の増加)。 過剰摂取による死亡率は15州で有意に増加し、ノースカロライナ州(28.6%)、オハイオ州(19.1%)、メイン州(18.7%)で相対的な変化が最も大きかった。また、合成オピオイドに関連した過剰摂取による死亡は、すべての人口統計カテゴリーで増加した。23の州およびワシントンDCで過剰摂取による死亡が有意に増加し、アリゾナ州(122.2%)、ノースカロライナ州(112.9%)、オレゴン州(90.9%)で相対的な変化が最も大きかった。一方、処方されたオピオイドおよびヘロインに関与する死亡は安定していた。オピオイドの過剰摂取を予防し対応するための取り組みには、よりタイムリーで包括的なサーベイランスデータが不可欠であり、処方薬や違法なオピオイド、特にIMFが関与する死亡を阻止するための予防と対応の強化が求められる。

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