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MMWR抄訳

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2018/08/17Vol. 67 / No. 32

MMWR67(32):877-881
Corneal Infections Associated with Sleeping in Contact Lenses — Six Cases, United States, 2016–2018

コンタクトレンズを装着したままの睡眠による角膜感染症 ― 6例、アメリカ、2016年~2018年

アメリカにおけるコンタクトレンズ使用者は4,500万人と推定されている。使用者はとくにレンズ装着や取り扱いに関する十分な指導を受けていない場合、コンタクトレンズ関連眼感染症のリスクがある。また、コンタクトレンズはFDAにより医療器具として規制されており、コンタクトレンズによる角膜感染症は有害事象としてMedWatch(FDA Safety Information and Adverse Event Reporting program)に報告しなければならない。MedWatch以外には公式のコンタクトレンズ関連角膜感染症サーベランスはないが、2010年、角膜炎による救急外来の受診者数は100万人と推定されている。MedWatchには11年間にて1,075例が報告されているに過ぎない。コンタクトレンズの使用者のうち約1/3はレンズを装着したまま睡眠またはうたた寝しており、処方された装着方法の違反(長期間の装着など)はともにコンタクトレンズ関連眼感染症のリスクを6~8倍増加させる。今回、Eye and Contact Lens Associationの協力で、ここ2年間に診断されたコンタクトレンズ関連角膜感染症6例(いずれも装着したままの睡眠による)を確認したので報告する。症例1は34歳男性。コンタクトレンズ歴は17年で週に3~4日は装着したまま睡眠し、プールにも入っており、共焦点レーザー顕微鏡によりアカントアメーバ角膜炎と診断された。症例2は59歳男性。2日間の狩りの旅の間ずっと装着し、3日目、痛みのため受診、角膜剥離の診断から治療を受けるも後に穿孔を伴う角膜潰瘍と診断され、角膜移植を受けた。症例3は34歳女性。日常的にレンズを装着したまま睡眠し、また、月1回の交換スケジュールよりも長く使用、右目に周囲に浮腫を伴う中心傍浸潤を認め、前眼房細胞まで続いていた。症例4は57歳男性。同じレンズを2週間装着、レンズの消毒はしておらず、装着したまま睡眠し、交換もしていなかった。両側細菌性角膜炎と診断され、右目は角膜移植を必要とした。症例5は17歳女性。処方箋なしでチェーンストアにて購入したレンズを装着したまま睡眠、右角膜潰瘍と診断され、緑膿菌が検出された。症例6は18歳男性。1年間、処方箋なしで購入したカラーコンタクトレンズを使用し、装着したまま睡眠していた。細菌性角膜炎が疑われ、レンズから肺炎桿菌と緑膿菌が検出された。これらの症例調査から、コンタクトレンズは眼科専門医の指導に従って使用することの重要性が示唆される。

References

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