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MMWR抄訳

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2018/07/27Vol. 67 / No. 29

MMWR67(29):793-797
Mumps Outbreaks at Four Universities — Indiana, 2016

4つの大学における流行性耳下腺炎のアウトブレイク ― インディアナ州、2016年

インディアナ州保健局(ISDH)は、2016年2月から4月にかけて4つの大学(公立3校、私立1校)にて、流行性耳下腺炎(おたふく風邪)のアウトブレイクを確認した。 すべての大学はインディアナポリスから65マイル以内に位置していたが、アウトブレイクでの疫学的関連は限定的であった。 ISDHと地域の衛生局はアウトブレイクを調査し、すべての大学で抑制措置を開始した。 流行性耳下腺炎の推奨検査、アウトブレイク中の検査の優先順位付け、ISDH研究所(ISDHL)への検体の提出のための事前許可プロセスに関するプロトコールを作成し、医療提供者および公衆衛生パートナーに配布した。 同定された症例がなくても、2つの潜伏期間が経過後に各大学のアウトブレイクが宣言された。 最後のアウトブレイクは2016年9月10日に収束した。2016年1月から9月に、4カ所のアウトブレイクにおいて合計281例の流行性耳下腺炎症例(検査室で確認237例、疑い44例)が特定された。これらの症例のうち、179例(63.7%)は大学生や職員(大学関連症例)で、102例(36.3%)はどの大学にも所属していない地域メンバー(地域症例)で発生した。 大学の症例への疫学的関連は、地域症例の25.5%のみ同定された。麻疹・流行性耳下腺炎・風疹ワクチン(MMR)の2回接種は、大学関連症例179例中152例(84.9%)、地域症例102例中53例(52.0%)で記録され、281例中11例(3.9%)が免疫グロブリンGの力価陽性の記録を有していた。 12例(4.3%)は、耳下腺腫脹が発症する4週間以上前にMMRの3回以上接種を実施していた。アウトブレイク抑制措置には、感染疑いのある人の隔離勧告、症例発見のための教育資料の配布、すべての症例におけるワクチン接種状況および症例との密接な接触の確認、4大学のうちの3大学でのMMR接種クリニックの設立が含まれた。現在のインディアナ州のワクチン接種政策では、大学は一定の施設での入学許可者からワクチン接種情報を収集する必要があるが、記録フォーマットと検証に関するガイダンスは限られている。 各大学にてワクチン接種記録として必要とする文書が異なっていた。 2大学(B、D)のみが接種用量と年月日の記録を要し、B大学のみが記録の医療提供者による証明を必要とした。また、感受性の高い人物をクラスや他のグループ環境から除外する方針を実施することも困難であった。 検査室の検査プロトコールは、陽性と診断される検体の割合を増加させ、症例検出を改善させた。流行性耳下腺炎を確認する検体採取に関するアウトブレイクに特化した検査室試験ガイダンス、および高度なワクチン接種環境での標準化されたワクチン接種文書は、アウトブレイクの管理に役立つ可能性がある。さらに、 除外方針の評価も必要かもしれない。 2018年にAdvisory Committee on Immunization Practicesは、流行性耳下腺炎アウトブレイク時に公衆衛生当局から感染リスクの高いグループの一員と判断され、すでにMMRを2回接種している人に対し、3回目のMMR接種の推奨を発表した。

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