一般財団法人 国際医学情報センター 信頼できる医学・薬学・医療情報を適切に提供することによって健康社会に貢献します。

一般財団法人 国際医学情報センター

IMICライブラリ IMIC Library

ホームIMICライブラリMMWR抄訳2018年(Vol.67)成人の勤労者における喘息の有病率、喘息発作、救急外・・・

MMWR抄訳

rss

2018/04/06Vol. 67 / No. 13

MMWR67(13):377-386
Prevalence of Asthma, Asthma Attacks, and Emergency Department Visits for Asthma Among Working Adults — National Health Interview Survey, 2011–2016

成人の勤労者における喘息の有病率、喘息発作、救急外来受診 ― National Health Interview Survey、2011年~2016年

2010年では、アメリカの成人の8.2%が現在、喘息に罹患していると推定され、このうち過去1年間に49.1%が喘息発作を呈した。職場での曝露は、生来、健康な労働者に喘息を引き起こすばかりか、現在の喘息患者の喘息悪化を引き起こす可能性がある。勤労成人での業種および職種別の現在の喘息の有病率、喘息発作、喘息に関連した救急外来(ED)受診を調査するために、CDCは調査時点前の12カ月の間に雇用されていた期間がある18歳以上について、2011年~2016年のNational Health Interview Survey(NHIS)データを分析した。2011年~2016年では、過去12年間のいずれかの時期で勤労していた成人は推定(年平均)1億6070万人、このうち現在、喘息に罹患しているのは6.8%(1100万人)であった。現在の喘息の有病率は、年齢18~24歳の労働者(8.5%)、女性(8.9%)、非ヒスパニック系黒人(8.2%)、高卒より高い学歴(7.2%)、「貧困」に分類される人(8.7%)、健康保険加入者(7.1%)、北東部の居住者(7.6%)で高かった。現在、喘息のある労働者のうち、44.7%(490万人)は過去12カ月の間に喘息発作があり、9.9%(110万人)は喘息関連でEDを受診した。主な業種別では、現在の喘息の有病率は医療および社会扶助業でもっとも高く(8.8%)、次いで教育サービス産業(8.2%)であった。これらの業種グループは、喘息発作のあった労働者数および喘息関連のED受診者数でも1位と2位を占めた。一方、喘息発作の罹患率は輸送/倉庫業(51.7%)最も高く、喘息関連のED受診率は小売業(12.4%)で最も高かった。詳細な業種別では、現在の喘息の罹患率は電子機器および電化製品店(11.9%)で最も多かった。現在、喘息のある労働者間で、喘息発作の罹患率は木材製品製造(57.3%)とプラスチックおよびゴム製品製造(56.7%)で高く、喘息関連のED受診は一般世帯(22.9%)で最も上昇した。喘息発作を呈した人数(307,000人)および喘息関連のED受診数(75,000人)は、外来医療サービスの労働者で最も多かった。職業グループ別では、現在の喘息の罹患率は医療サポート職(8.8%)で最も多く、次いで介護サービス職(8.6%)であった。現在、喘息のある労働者間で、喘息発作の罹患率は教育、訓練、図書館の労働者(51.5%)で最も多く、喘息関連のED受診率は介護サービス職(17.4%)で最も多かった。これらの情報は、医師が仕事に関連した喘息の可能性を評価する必要のある労働者の特定に役立ち、公衆衛生当局が防止と管理のための詳細な調査が適切な職場を特定するのを支援する。 労働関連の喘息の効果的な管理を促進するガイドラインは入手可能である。

References

  • Moorman JE, Akinbami LJ, Bailey CM, et al. National surveillance of asthma: United States, 2001–2010. Vital Health Stat 3 2012;35:1–58.
  • Tarlo SM, Balmes J, Balkissoon R, et al. Diagnosis and management of work-related asthma: American College of Chest Physicians consensus statement. Chest 2008;134(Suppl):1S–41S. <https://doi.org/10.1378/chest.08-0201>
  • Henneberger PK, Redlich CA, Callahan DB, et al.; ATS Ad Hoc Committee on Work-Exacerbated Asthma. An official American Thoracic Society statement: work-exacerbated asthma. Am J Respir Crit Care Med 2011;184:368–78. <https://doi.org/10.1164/rccm.812011ST>
  • Delclos GL, Gimeno D, Arif AA, et al. Occupational risk factors and asthma among health care professionals. Am J Respir Crit Care Med 2007;175:667–75. <https://doi.org/10.1164/rccm.200609-1331OC>
  • Bardana EJ Jr, Andrach RH. Occupational asthma secondary to low molecular weight agents used in the plastic and resin industries. Eur J Respir Dis 1983;64:241–51.
  • Schlünssen V, Schaumburg I, Heederik D, Taudorf E, Sigsgaard T. Indices of asthma among atopic and non-atopic woodworkers. Occup Environ Med 2004;61:504–11. <https://doi.org/10.1136/oem.2003.007815>
  • Mazurek JM, Filios M, Willis R, et al. Work-related asthma in the educational services industry: California, Massachusetts, Michigan, and New Jersey, 1993–2000. Am J Ind Med 2008;51:47–59. <https://doi.org/10.1002/ajim.20539>
  • O’Byrne PM, Pedersen S, Lamm CJ, Tan WC, Busse WW; START Investigators Group. Severe exacerbations and decline in lung function in asthma. Am J Respir Crit Care Med 2009;179:19–24. <https://doi.org/10.1164/rccm.200807-1126OC>
  • Torén K, Blanc PD. Asthma caused by occupational exposures is common—a systematic analysis of estimates of the population-attributable fraction. BMC Pulm Med 2009;9:7. <https://doi.org/10.1186/1471-2466-9-7>
  • Heederik D, Henneberger PK, Redlich CA; ERS Task Force on the Management of Work-related Asthma. Primary prevention: exposure reduction, skin exposure and respiratory protection. Eur Respir Rev 2012;21:112–24. <https://doi.org/10.1183/09059180.00005111>

このコンテンツに「いいね」する

ページトップへ

一般財団法人 国際医学情報センター

〒160-0016 
東京都新宿区信濃町35番地 信濃町煉瓦館
TEL:03-5361-7080 (総務課)

WEBからのお問い合わせ

財団や各種サービスについてのお問い合わせ、お見積もりのご依頼、
サービスへのお申し込みはこちらをご覧ください。

お問い合わせ