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MMWR抄訳

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2018/03/23Vol. 67 / No. 11

MMWR67(11):337-339
Bleeding and Blood Disorders in Clients of Voluntary Medical Male Circumcision for HIV Prevention — Eastern and Southern Africa, 2015–2016

HIV予防のための自発的医学的男子割礼の患者における出血と血液疾患 ― 東部および南部アフリカ、2015~2016年

男性の割礼は、女性と男性の間におけるヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染のリスクを約60%減少させ、HIV有病率が高く、割礼の普及率の低い東部および南部アフリカ諸国の世界的HIV予防プログラムの重要な要素となっている。2017年9月までに、President’s Emergency Plan for AIDS Relief(PEPFAR)は、東部および南部アフリカの14の優先国において1520万人の自発的医学的男性割礼(VMMC)を支援してきた。外科的介入と同様に、VMMCは合併症または有害事象のリスクを伴い、 10歳以上の男性の割礼中の有害事象は、有害事象の大部分が軽度であるが、手技の0.5~8%で起こる。安全性とサービス品質を監視するために、PEPFARは適格な届け出義務のある有害事象を追跡した。 2015年から2016年の間に、これらの8カ国においてPEPFARで支援されているVMMCが推定で458万例に実施された。 この期間中に報告されたVMMCに関連する届け出義務のあるすべての有害事象をレビューした結果、出血性有害事象の19例(17.4%)を含む109件が確認された。19例すべてにおいて、従来の外科手術の割礼を受け、年齢中央値は16歳(10~59歳)であった。 1例は手術中に出血し、直ちに入院した。14例は割礼から3日以内に出血し、4例は施術後7~10日に出血した。 19例のうち2例では、入院する前に、出血のために少なくとも2回は診療所で診察を受け、基本的な介入後に帰宅した。出血性有害事象を経験した19例のうち、8例は新鮮凍結血漿、全血、血小板輸血のいずれかを受けた。入手困難であるため、1例では治療を受けている医師が最初に選択したものではなく、輸血のために1日待たなければならないこともあった。病院滞在が記録されている13の症例のうち、平均入院期間は14.7日であった。 5例ではデブリードメントが必要となる二次感染を経験し、1例はFournier壊疽を形成したが、全例が生存していた。出血性有害事象を有する19人の患者のうち、7人が出血性疾患または他の血液学的異常の診断を受け、7人が未確認の出血性疾患が疑われたが、5例に対して出血性疾患が考慮されたエビデンスは得られなかった。 出血性疾患を確認するための検査の使用は限られていたため、すべての患者が完全な検査所見を得ているわけではなく、出血性疾患の診断はしばしば臨床データのみに基づいていた。潜在的な出血性疾患のある男性での出血性有害事象は深刻であり、致死的であり得る。これらの有害事象の発現の減少、またはその影響を軽減するために、割礼前スクリーニング検査の改善、および血液製剤が入手可能な環境下においてリスクのある患者に対して割礼を施行するための戦略が推奨される。

References

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