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MMWR抄訳

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2018/02/23Vol. 67 / No. 7

MMWR67(7):219-224
Prevalence of Self-Reported Hypertension and Antihypertensive Medication Use Among Adults Aged ≥18 Years — United States, 2011–2015

18歳以上の成人における自己申告による高血圧の有病率と降圧薬の使用 ― アメリカ、2011年~2015年

アメリカでは成人のほぼ3分の1に影響を与える高血圧症は、心臓病や脳卒中の主要な危険因子であるが、高血圧を管理しているのは高血圧患者の約半数だけである。 高血圧の有病率は、非ヒスパニック系黒人で最も高く、降圧薬の使用率はヒスパニック系で最も低い。 地理的な変動も特定されており、最近の報告では、アメリカ南部地域の高血圧の有病率および薬物使用率が最も高い。Behavioral Risk Factor Surveillance Systemからのデータを使用し、今回の研究では、ここ10年間の前半におけるアメリカの成人での高血圧についての認識と治療の州レベルの変化は、最小限であることがわかった。2011年から2015年までに、全般的な年齢により標準化した自己申告による高血圧の有病率は30.1%から29.8%に低下した。 2015年の高血圧の有病率は、65歳以上(61.7%)、男性(32.5%)、黒人(40.3%)、高校卒業未満の学歴者(35.1%)で、若年層、女性(27.1%)、アジア人(24.6%)、高学歴者に比べて多かった。2011年から2015年までに、高血圧の有病率の統計的に有意ではあるが、最低限の減少は、女性(28.1%から27.1%)、65歳以上(62.2%から61.7%)、何らかの大学教育を受けた人(30.5%から29.8%)で認められた。一方、高校卒業未満の学歴の人では、有病率が34.1%から35.1%へ増加した。州別では、2015年の年齢により標準化した自己申告による高血圧の有病率は、24.2%(ミネソタ州)~40.1%(ミシシッピ州)であった。 2011年から2015年の間に、高血圧の有病率は5州(アーカンソー州、ジョージア州、ハワイ州、ノースカロライナ州、ウェストバージニア州)で有意に増加し、6州(ミシガン州、ネバダ州、ニューハンプシャー州、ニューヨーク州、 テキサス州、ワシントン州)で有意に低下した。2015年では、高血圧の有病率は一般的に南部で高く、西部で低下した。自己申告による高血圧がある調査参加者において、2011年、2013年、2015年の年齢により標準化した降圧薬の使用率は、それぞれ63.0%、62.0%、61.8%であった。 2015年では、降圧薬の使用は、女性(66.8%)、65歳以上(93.1%)、黒人(60.7%)で高く、男性(58.5%)、18~44歳の成人(41.2%)、ヒスパニック系(55.4%)で低下した。2011年から2015年にかけて、自己申告による高血圧患者の降圧薬使用は、男性と女性、65歳以上の人、白人、高校卒業および何らかの大学教育を受けている人で、有意な減少が観察された。州別では、コネチカット州、ハワイ州、ノースカロライナ州、サウスカロライナ州、テキサス州、ユタ州、ウェストバージニア州で、降圧薬使用の有意な低下が認められた。 2015年では、自己申告による高血圧患者の降圧薬使用率は、ルイジアナ州(73.8%)で最も高く、アイダホ州(51.1%)でと最も低かった。一般に、降圧薬使用率は、南部で高く、西部で低かった。今回の報告では、年齢、性別、人種/民族、教育水準、居住する州によって持続的な違いが観察された。 Healthy People 2020の目標を達成するために、既存の効果的な介入を拡大するための積極的な公衆衛生行動は、高血圧予防および管理の改善を促進することができる。

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