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MMWR抄訳

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2018/01/26Vol. 67 / No. 3

MMWR67(3):97-102
State-Specific Prevalence of Tobacco Product Use Among Adults — United States, 2014–2015

成人でのたばこ製品の州別の使用率 ― アメリカ、2014年~2015年

最近の喫煙率の低下にもかかわらず、新規の製品も含め、たばこ製品の動向は変化している。これまでの調査では、州別に成人での無煙たばこおよび紙巻たばこの使用を記録してきたが、その他の製品のデータは限られている。アメリカの50州およびワシントンDCのたばこ製品の使用を調査するため、CDCとNational Cancer Instituteは2014~2015年のTobacco Use Supplement to the Current Population Survey(TUS-CPS)のデータを使用し、18歳以上の成人163,920名における自己報告による6種類のたばこ製品(紙巻きたばこ、葉巻、パイプたばこ、水たばこ、電子たばこ、無煙たばこ)の使用状況を分析した。何らかのたばこ製品をこれまで(生涯に1回以上)に使用した割合は、27.0%(ユタ州)~55.4%(ワイオミング州)で、紙巻たばこは22.0%(ユタ州)~44.3%(メイン州)、葉巻は10.6%(ユタ州)~26.3%(オレゴン州)、電子たばこは4.3%(デラウェア州)~14.2%(ワイオミング州)、無煙たばこは2.7%(ニュージャージー州)~20.5%(ワイオミング州)、パイプたばこは3.2%(ニュージャージー州)~12.0%(オレゴン州)、水たばこは1.5%(アーカンソー州)~16.7%(ワシントンDC)であった。現在(毎日または時々)の何らかのたばこ製品を使用している割合は10.2%(カリフォルニア州)~27.7%(ワイオミング州)で、これまでたばこ製品を使用した回答者のうち、現在も使用している割合は30.7%(カリフォルニア州)~57.7%ミシシッピー州)であった。何らかの燃焼性たばこ製品の現在の使用率は、8.9%(ユタ州)~23.1%(ウェストバージニア州)で、紙巻たばこは8.0%(ユタ州)~21.7%(ウェストバージニア州)、葉巻は1.0%(ユタ州)~3.5%(アラスカ州)、電子たばこは1.3%(デラウェア州)~4.4%(ワイオミング州)、無煙たばこは0.6%(ニューヨーク州)~6.4%(ワイオミング州)、水たばこは0.4%(フロリダ州)~1.9%(ワシントンDC)、パイプたばこは0.2%(フロリダ州)~1.0%(オレゴン州)であった。現在の何らかのたばこ製品の使用を報告している人のうち、2種類以上のたばこ製品を同時に使用している割合は、11.5%(デラウェア州)~27.0%(オレゴン州)であった。非紙巻たばこ製品の同時使用を報告している現在の紙巻たばこの使用者の割合は、11.5%(デラウェア州)~32.3%(オレゴン州)であった。現在のたばこ製品の使用が最も少ない10州のうち8州は、職場、バー、レストランの屋内全域で喫煙を禁止する政策を実施しているが、使用率が最も高い10州のうち7州では、このような包括的な禁煙法はない。州間でのたばこ製品の使用の違いは、たばこ製品の使用を減らすための実績のある人口レベルの戦略の実施、およびアメリカで販売されているあらゆる種類のたばこを網羅するために、これらの戦略を拡大することの重要性を強調している。

References

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