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MMWR抄訳

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2017/12/22Vol. 66 / No. 50

MMWR66(50):1383-1385
Update: Providing Quality Family Planning Services — Recommendations from CDC and the U.S. Office of Population Affairs, 2017

最新情報:質の高い家族計画サービスの提供 ― CDCおよびU.S. Office of Population Affairsによる勧告、2017年

アメリカ合衆国保健福祉省傘下のOffice of Population Affairs (OPA)は、人口に関連した事項を取り扱い、Title X家族計画プログラムを提供している部門である。2014年、OPAおよびCDCは、「質の高い家族計画サービスの提供 ― CDC およびOffice of Population Affairsによる勧告」として、避妊、妊娠検査およびカウンセリング、妊娠希望、不妊、将来の妊娠に向けたプレコンセプションケア、性行為感染症など、リプロダクティブヘルスに関連する予防的サ―ビスについての提言を発出した。その後、新たな科学的知見や臨床現場における推奨事項の発表があれば改訂を行っている。本稿は、2016年1月~2017年4月に改訂されたガイドラインをまとめたものである。避妊法に関しては、2010年の推奨事項を改訂し、嚢胞性繊維症または多発性硬化症に罹患、または、向精神薬またはセイヨウオトギリ(セント・ジョーンズ・ワート)を服用している女性に対しての推奨事項を追加した。また、緊急避妊薬として、ウリプリスタール酢酸エステル(UPA)を追加した。産後の女性の避妊について、授乳中の女性、脂質異常症、片頭痛、表在静脈血栓症、妊娠性絨毛性疾患、性行為感染症、HIV感染症の既往のある女性、抗レトロウイルス薬を服用中の女性に対する推奨事項を改訂した。また、UPA使用後の通常の避妊法の開始に関して、経口ホルモン剤の開始時期や、通院の必要な注射用避妊薬デポ-酢酸メドロキシプロゲステロン(DMPA)、避妊インプラント、子宮内避妊器具(IUD)に関し、2013年の推奨事項を改訂した。IUDに関しては、挿入前に経口中絶薬Misoprostolの使用を推奨しないこと、挿入時のリドカインによる傍子宮頸管ブロックの推奨、の2事項を新たに追加した。プレコンセプションヘルスサービスに関しては、2009年のU.S. Preventive Services Task Forceによる推奨事項から特定の要件を削除し、すべての成人に対するうつ病のスクリーニング検査と、12~18歳の思春期青少年に対する大うつ病性障害のスクリーニング検査の推奨が再確認された。詳細はウェブサイトを参照。

References

  • Gavin L, Moskosky S, Carter M, et al. Providing quality family planning services: recommendations of CDC and the U.S. Office of Population Affairs. MMWR Recomm Rep 2014;63(No. RR-04).
  • Gavin L, Pazol K. Update: providing quality family planning services—recommendations from CDC and the U.S. Office of Population Affairs, 2015. MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2016;65:231–4. <https://doi.org/10.15585/mmwr.mm6509a3>

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