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MMWR抄訳

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2017/11/24Vol. 66 / No. 46

MMWR66(46):1272-1275
Public Health Economic Burden Associated with Two Single Measles Case Investigations — Colorado, 2016–2017

単独麻疹症例2例の調査に関連した公衆衛生の経済的負担 ― コロラド州、2016~2017年

2016年7月から2017年1月に、コロラド州デンバーにて麻疹感染が流行している国へ旅行後の単独麻疹が2例確認された。それぞれの症例は医療施設および公共の会場で多様な曝露をもたらし、アダムズ郡、アラパホ郡、ダグラス郡のTri-County Health Department(TCHD)による活動とともに、地域および州の公衆衛生当局による迅速および複雑な対応が始動された。単独の麻疹症例の調査および対応に関連する経済的負担を追跡するために、それぞれの調査中に発生した職員の勤務時間および供給コストを調査した。症例Aはアラパホ郡に居住する生後4カ月の男児で、2016年7月9日から咳、鼻風邪、結膜炎を伴う発熱が3日間続き、7月12日にびまん性の斑状発疹が頭部に発生し、体幹および脚に広がった。受診した小児科では、口腔咽頭に潰瘍があるために手足口(コクサッキーウイルス)病が疑われた。 患者は3月30日〜6月30日のインド訪問の前に、10カ月齢で旅行前のカウンセリングのために小児科医を訪問したが、麻疹・流行性耳下腺炎・風疹(MMR)ワクチンは投与されていなかった。症状が持続したため、7月14日に地域の救急病院へ紹介され、小児病院に入院した。入院時、患児の体温は37.3℃で頬側粘膜病変とともに顔、首、体幹に斑状丘疹性発疹を認め、その後、頬側粘膜病変は伝染病専門医によりコプリック斑と同定されたが、患児を空気感染隔離室へ移動する前に約5時間の遅れが生じた。翌日(7月15日)、TCHDは麻疹が疑われる症例の報告を受けて、患児を潜在的な感染期間(発疹発症後4日間)の残りの期間の間、空気感染隔離室に留めることを推奨した。TCHDはさらなる麻疹症例の発生を防ぐために、接触者の同定、曝露評価、適切な曝露後予防薬(PEP)投与に関連する緊急症例検討を連携させるPublic Health Incident Management Teamを立ち上げた。患児は、7月16日にPCR法により麻疹ウイルスが検出され、麻疹と診断された。患者の感染期間は発疹発症前後4日間(7月8~16日)と定義した。インタビューした311例にうち、283例(91%)が曝露の可能性があったと判断され、麻疹の免疫が評価された。このうち、32例が感染しやすい(過去にMMRワクチン接種または麻疹の既往歴がない人)と判断され、PEP(MMRワクチン:9例、免疫グロブリン:22例)が投与された。PEPを受けるには遅すぎた1例では、潜伏期間の終了まで自主的に自宅で隔離され、症状のチェックを毎日受けた。症例Bはワクチン未接種の33歳男性で、2017年1月7日にデンバーの公衆衛生に報告された。患者は2016年11月20日~12月14日にタイへ旅行し、12月20日に39.4℃の発熱後、12月25日に癒合した斑状発疹が出現した。患者は12月29日から1月1日まで入院し、1月1日の検体から1月6日に麻疹IgMが確認され、1月7日にTCHDへ通知された。曝露の可能性のあった232例のうち、3例が麻疹の影響を受けやすいと判断され、仕事から隔離または除外された。曝露の時期から6日までに公衆衛生に通知されなかったため、PEPは推奨されなかった。どちらの症例でも、二次症例は認めなかった。症例AおよびBの公衆衛生費用は、それぞれ49,769ドルおよび18,423ドルであった。旅行に伴う麻疹感染のリスクに対する意識の高まりが必要であり、 国際的な旅行の前には、麻疹を予防するためのMMRワクチン接種が推奨されている。 単独の麻疹症例でも、公衆衛生システムに大きな経済的および人的負担をもたらす可能性がある。このような負担は、MMRワクチン接種率の向上、麻疹が疑われる、または確定した症例の適時の報告の増加、公衆衛生の対応の調整の最適化によって軽減できる。

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