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MMWR抄訳

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2015/10/30Vol. 64 / No. 42

MMWR64(42):1194-1199
State Medicaid Coverage for Tobacco Cessation Treatments and Barriers to Coverage — United States, 2014–2015

禁煙治療に対する州のMedicaid補償範囲と補償への障壁 ― アメリカ、2014~2015年

アメリカでは、メディケア加入者の喫煙率(30.4%)は個人的な保険加入者(14.7%)の2倍となっており、喫煙に関連する疾患および死亡のリスクが増加している。現在、禁煙のためのエビデンスに基づいた有効な治療法としては、個人、グループ、電話でのカウンセリングおよびFDAに承認された7種類の薬剤があり、Healthy People 2020 の方針(TU-8)では、すべての州のMedicaid補償範囲にこれらの治療を総合的に採用するように要請している。2008~2014年の間に禁煙治療のMedicaid補償範囲は改善されてきたが、これまでのMMWRレポートは、大半の州で補償に限界があることを示している。禁煙治療に関する州のMedicaid補償範囲の最近の傾向を調査するために、American Lung Association は2014年1月31日~2015年6月30日の間の州のMedicaidプログラムにおいて、電話によるカウンセリングを除くすべてのエビデンスに基づいた治療の補償範囲および治療へのアクセスの障壁のデータを収集した。2015年6月現在、全てのMedicaid加入者に対して個人およびグループカウンセリングと7種類全てのFDA承認薬剤を補償するのは9つの州(コネチカット州、インディアナ州、メイン州、マサチューセッツ州、ミネソタ州、ノースダコタ州、オハイオ州、ペンシルバニア州、バーモント州)で、2014年の6州から増加した。しかし、これらの州においても自己負担金または事前の承認の必要性(それぞれ9州のうち7州)のような障壁が認められた。2015年6月30日現在、すべての集団およびプランに対して、個人カウンセリングが31州(2014年では27州)で、グループカウンセリングが10州(2014年では7州)で、全7種類のFDAにより承認された禁煙薬が30州(2014年では26州)で補償されている。主な治療への障壁は、事前の承認の必要性、期間の限定、禁煙の試みに対する年間の上限、必要となる自己負担金であった。Medicaidおよびその他の集団における過去のリサーチは、すべてのエビデンスに基づいた禁煙治療、治療へのアクセスに関する全ての障壁の除去、Medicaid 加入者および医療関係者への補償の促進、補償された治療の使用の監視により、州のMedicaidプログラムがMedicaid加入者間の喫煙率、喫煙に関連する死亡および医療費を削減することが可能であることを示している。

References

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