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MMWR抄訳

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2013/08/02Vol. 62 / No. 30

MMWR62(30):603-606
Mycoplasma pneumoniae Outbreak at a University — Georgia, 2012

大学でのMycoplasma pneumoniaeのアウトブレイク―ジョージア州、2012年

2012年10月17日に、ジョージア州の公衆衛生部門(Department of Public Health:DPH)は、フルトン郡のDepartment of Health and Wellnessより、ジョージア工科大学の学生間に肺炎のアウトブレイクが発生したとの通知を受けた。アウトブレイクを調査するために大学の保健サービス記録が再調査された。10月17日から、大学の保健サービスの医師から肺炎の診断を受け、検査に同意した学生の口腔咽頭および鼻腔または鼻咽頭のスワブ検体を採取し、定量的リアルタイムPCR(qPCR)法により検査した結果、Mycoplasma pneumoniae陽性であった。教職員の症例は認めなかった。9月1日から12月4日までに、肺炎と診断された学生は合計83人で、発症は8月4日~12月2日で、ピークは11月初旬であった。このうち、qPCRを実施したのは19例で、M. pneumoniae陽性が確認されたのは12例であった。患者は男性が多く(72%)、年齢は18~30歳(中央値:21歳)で、全体の学生人口を反映していた。症状は、咳:79例(95%)、発熱:64例(77%)、頭痛:36例(43%)、咽頭痛:34例(41%)であった。基礎疾患のない5例(6%)が合併症のため入院し、呼吸不全:4例、心膜心筋炎:1例で、全例が回復した。治療に使用した抗生物質は、ドキシサイクリン:43例(52%)、アジスロマイシン:23例(28%)、その他または多剤併用:7例(8%)であった。2012年11月7日に、DPHは大学に対し、大学コミュニティへのアウトブレイクの警告および病気の拡大を減少させるための予防的保健行動に関する教育を含む、アウトブレイクを抑制するための勧告を出した。11月中に、大学は、大学規模のE-メール、ソーシャルメディア、キャンパス周辺のポスター掲示をはじめとするアウトリーチキャンペーンを開始した。内容は、正しい手指および呼吸器の衛生方法、および咳や熱がある場合は家に留まり、医療機関を受診することに重点を置いた。アウトリーチキャンペーンの有効性を評価するために、2012年12月5日(冬休みの2週間前)に、便宜的標本として肺炎に罹患していない学生105人を対象に調査した。その結果、48例(46%)はアウトブレイクを承知しており、このうち38例(79%)はこの知識を受けて呼吸器の衛生対策をより励行したと報告した。アウトブレイクについて知った方法は、E-メール:27例(26%)、友人から:23例(22%)、ポスター:6例(6%)、ソーシャルメディア2例(2%)であった。これらの事柄についての最も効果的なコミュニケーション方法を特定するための質問の回答は(複数回答可能)は、E-メール:93例(89%)、キャンパスへのポスター掲示45例(43%)、ソーシャルメディア19例(18%)、テキスト・メッセージ19例(18%)であった。M. pneumoniaeの最後の症例は、12月4日に確認された。保健関連のメッセージは、状況に応じて学生に伝達すべきであり、感染のリスクおよび予防のための行動を教育する必要がある。

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