ホームIMICライブラリMMWR抄訳2013年(Vol.62)重篤な先天性心疾患を見つけるためのパルスオキシメー・・・
2013/04/19Vol. 62 / No. 15
MMWR62(15):292(294
Rapid Implementation of Pulse Oximetry Newborn Screening to Detect Critical Congenital Heart Defects - New Jersey, 2011
先天性心疾患は生児出生のおよそ1%に認められ、そのうち約4分の1は重篤な先天性心疾患(CCHD)である。2011年8月、ニュージャージー州は新生児を対象にパルスオキシメーターによるCCHDのスクリーニング検査プロトコルを開始した。2012年1月、New Jersey Department of Health (NJDOH)の要請に答え、CDCはこれらの検査についての評価を行うため、調査対象として州内52の出産施設のうち11施設を抽出し、スクリーニング検査、データ収集プロセス、データフロー、症例追跡、電子医療記録(EMR)能力、NJDOHへの報告能力についてアンケートおよびスタッフとの直接面談を実施した。その結果、スクリーニング検査はすべての施設においてルーチン化され、病院看護師はその負担は小さい(平均スコアは10段階評価にて2.1)と回答、EMRは3病院にて電子的に入力/保存、5病院は手入力/紙のカルテまたは電子的に保存、残る3病院では両方が使用されていた。NJDOHへの報告は中等度の負担(平均スコア:4.2)となっており、開始から3ヵ月の予備データでは新生児25,214名中の98.2%にスクリーニング検査が行われ、12名が陽性、うち2名がCCHDと確診された。ニュージャージー州はこのスクリーニング検査を義務付けた最初の州であり、その後、2011~12年にかけて18州にて同様の法律が制定されている。
Copyright © 2013 International Medical Information Center. All Rights Reserved.