IMIC
MMWR抄訳

MMWR75(14):186-191

Clusters of Invasive Haemophilus influenzae Type b Disease Among Adults Using Substances or Experiencing Homelessness or Housing Instability — Alaska, Oregon, and Washington, 2023–2025

物質使用、ホームレス、住居不定の成人における侵襲性ヘモフィリスインフルエンザ菌b型感染症クラスター - アラスカ州、オレゴン州、ワシントン州、2023年~2025年

アメリカでは1978年に導入されたヘモフィリスインフルエンザ菌b型(Hib)結合型ワクチンが普及した後、侵襲性Hib感染症はまれであり、アウトブレイクはめったにない。最近、カナダのブリティッシュコロンビア州にて成人、特にホームレス経験者、住居不定者、過度な飲酒を含む物質使用者にてHib感染症の増加が報告された。アメリカでは2023年4月~2025年12月に、侵襲性Hib感染症44例のクラスターが確認された(アラスカ州で14例、ワシントン州23例、オレゴン州7例)。44例の年齢中央値は53.5歳(19~86歳)、男性27例(61%)、女生17例(39%)、非ヒスパニック系白人24例(55%)、非ヒスパニック系アメリカンインディアン/アラスカ先住民12例(27%)、非ヒスパニック系黒人/アフリカ系アメリカ人8例(18%)であった。臨床症状は43例(98%)が菌血症、42例(95%)が肺炎、1例(2%)が髄膜炎を呈した。40例(91%)は入院し、5例(11%)が死亡した。1回以上のHibワクチン接種歴があるのは4例(9%)であり、残り40例のうち35例(88%)はワクチン導入時に接種推奨年齢を超えていたため、定期Hib結合型ワクチン接種の対象外であった。ホームレスまたは住居不定は30例(68%)であった。物質使用法は吸引が34例(77%)であり(たばこ27例、大麻15例、フェンタニル13例、メタンフェタミン7例、コカイン3例)、違法薬物使用は34例(77%)、静注ドラッグ使用は9例(20%)、過度な飲酒は8例(18%)に認めた。全ゲノムシーケンシングによる分析では、ワシントン州の1例の分離株がST-3134であった以外はすべてST-6であり(ワシントン州22例、オレゴン州7例、アラスカ州14例)、系統ゲノミクス解析により2つのクラスターに分類され、1つのクラスターはアラスカ州のすべての分離株、もう1つはオレゴン州、ワシントン州のすべての分離株(ST-3134株を含む)であった。カナダのブリティッシュコロンビア州では住居不定経験者に対する侵襲性Hib感染症アウトブレイクへの対応としてHibワクチン接種を実施し、症例数が減少しており、アンカレッジでもホームレス経験のある成人に対しHibワクチン接種が提供されている。成人の侵襲性Hib感染に対するサーベイランスの拡大は、規模の評価、将来のアウトブレイクの特定、予防策の展開の指南および実施に役立つ可能性がある。

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